「栞と嘘の季節」米澤穂信トリカブトが犯罪に使われるなんて、かつて実際にあったロス疑惑事件を思い出させるが、私自身にとっては普通に山で見かける野草だ。 それを栽培する。栞用に押し花にするという発想が面白いが、ストーリーに影響があるわけでもないし、学校の校舎裏で栽培するなどどう考えても不自然だ。 ストーリーは、正直今イチ、ドラマチックな展開もないし、高校生の子供が事件を解決していく展開は「名探偵コナン」と何が違うのか。 同作者については、「黒牢城」が秀作だっただけに残念である。