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近江八幡つれづれ

滋賀県 近江八幡ボランティアガイド協会

こんにちは

 

近江八幡観光ボランティアガイドの川村です。

 

4月29日。

 

すばらしいご縁の お茶会へ。

近江八幡の 重要文化財 旧西川家住宅での

「ひむれの里 茶会」へ お伺いしてまいりました。

 

ただ、個人的にではなく、所属している近江八幡観光ボランティアガイド協会の

会長へご案内が届いていたのですが

会長の出席が叶わず、 代理として私に お話がまわってまいりました。

 

このお茶会の成り立ちには ストーリーがありまして、

今年が第29回を数えるお茶会です。

そして 29回どころか 江戸時代からの繋がりがある由緒。

 

会長代理としては 申し訳ないぐらいですが

事務局次長として お伺いしてきました。

 

 

こちらのお写真(全く気が付いておりませんでしたが

先輩ガイドさんが撮影くださっていました。) このご様子から察していただくように

緊張感みなぎる場面となっています。

 

お茶会は 京都  茶道速水流のお家元がいらっしゃいます。

お写真手前 右側が先代の宗匠、左側や その前の紋付袴の方々は

速水流の方々、その奥で 「供茶式」が 執り行われています。

 

向こう側に 順に座らせて頂いています私ですが

その前には 宗匠がお点前をなさっています。

 

「供茶」ということは お供えをされるわけですが

こちらの 西川家近江商人のお宅の ご先祖の皆々様へ

お仏壇へと 二椀 お供えをされるのです。

 

今から 30年ほど前のことになりますが

近江八幡の 森五郎兵衛さんという近江商人のお宅が 

この旧西川家の前にあるのですが

そちらから 古文書が見つかり そこに

「京都の速水流お家元がいらっしゃり こちらでお茶会を開かれていた」

ということが書かれていたと。

そして そのことを 速水流お家元のほうでもお調べになったら

間違いなく同様のことが記録されていたと。

それだけでなく 速水流お家元速水家のほうのご先祖様たちの

ご命日を記した過去帖に ご先祖様にまじって

近江商人の方々のご命日も記載されているほどの 

深い絆が感じられることも分かったと。

 

そのような文化的交流が江戸時代にあったことがわかり 

ご縁をまた大切にしたい、ということで

以来 欠かさず このようなお茶会を開催されてきて29年ということに

なるわけなのです。

 

この4年間、コロナ禍であっても 形を変えて 供茶式だけにとどまりつつも

欠かすことがなかったと お話されていました。

 

供茶式には 県会議員の方 市役所理事の方 市議会議長 

茶道の先生 管理会社の代表取締役社長さん が 今年は

ご出席でした。

 

さて、この『供茶』ですが、

仏前、霊前などにそなえるのは「お茶湯(おちゃとう)』といって禅家の言葉で、

お茶碗にお湯を入れたところにお抹茶を落とし、茶筅は用いず攪拌しないでおそなえをされる。

今回、目の前でお手前を拝見させて頂きました。

 

ちなみに、神棚へのおそなえは、お茶碗に抹茶を入れてお湯を入れ茶筅で攪拌せずに、また、お煎茶道ではお茶碗のお湯に茶葉をひとつまみ入れて、そなえるとか。

 

お話を戻します。

そのあと 本席の一席めがあり、 二席めはお流儀関係の方々

それから お庭のほうの野点は一般の方々 と 

すばらしいお茶会です。

 

宗匠が点てられる 本席

 

 

 

 

 

これらも お庭のほうから 先輩ガイドが撮ってくださっていたとは。

 

 

 

 

 

お心づくしの お道具やお花 お香合 煙草盆 お水差しなどなど

お写真を撮りたいぐらいのものばかりなのですが

お行儀わるいことはできません。

 

終わった後で 床の間飾りを撮らせていただきました。

 

さてこの ひむれの里茶会。

実はちょうど10年前に お伺いしておりました。

その時の開催方法は また 違っていて

一般も このお座敷でのお席へ参加することが出来た、という形式でした。

 

その時の ブログ記事にしていたのがこちら

 

 

そして 10年前の このひむれの里お茶会がご縁で

執事さんを通して お初釜のご案内をいただき

これもその10年前のお正月 お家元でのお初釜にお伺いをしている過去が

ございます。もうほんと 思い出します・・・

 

それから10年。

まさか、10年後に ボランティアガイドになっていて

そして ボランティアガイド協会の会長代理で 供茶式にまで

お伺いするとは 思っておりませんでしたが

 

ほんとうに 貴重な機会を頂け 感謝の一日でした。

 

来年の 今頃あたり、「ひむれの里 茶会」 お出かけされませんか。

一般の部の 野点で一服のひとときを。

 

サンドベージュの 単衣を来て

西陣織の袋帯にしました。

 

 

 

 

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なお

ふだんのお仕事は 近江八幡市で いけばなと着つけの講師をしております。

 

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