旦那と息子と
出掛けてた先で
携帯電話が鳴った。
いつもなら 私が逸れてるから
今何処にいるの?
って電話なんだけど、
母のお世話になってる施設の
担当者からだった。
その日、転んでしまって
骨折らしく入院してます。
とのことでした‥
なるべく早く伺います。
と返事して、
翌日母のところに行きました。
その日は透析の日で、
整形外科受診には
別の病院に行かなくてはならず
それは翌日となったようでした。
本人は しきりに『痛い‥痛い』
と言っては顔を顰めていました。
1人で廊下の手すり伝いに
歩いてたらしく
単独で転んでしまって
尻もちをついたようですが
骨をやってしまったそうです。
その日は詳細は分からないままでしたが、翌日、整形外科に付き添い、
医師から症状の説明を受けました
【大腿骨頚部骨折】
あまり聞き慣れない部位ですが
先ず、歩けなくなると言う事でした。
歩く姿も かなり弱ってきてるのは
分かってましたし、
いつか転ぶことは覚悟してましたが、
それが歩けなくなると迄は
予想もして無かった‥
その時は手術受けさせる気持ちで
手術できるか否か
検査をして貰うことにしました。
その日は無理言って
休みを代えて貰ったのですが
午後には息子の事で 約束があった為
看護婦さんに任せて 私は帰りましたが、
後日 検査の結果を聞きに病院に行きました。
健康な人なら人工関節にするようですが、母は 重度の糖尿病で
人工透析も受けてます、
オマケに目も見えません。
無理に手術しても
ほんの少し移動の合間に
介助されて両足で立つのがやっと。
それだけの事だと
医師が説明してくれました。
車椅子での生活は必須だということも。
目が見えない状態で
万が一歩いても次転んだら
もっと大変な事態になる事と
手術しても 免疫力の下がってる
透析患者なので 傷も治りにくく
リスクが高いとのこと。。。
医師の説明を聞くうちに
気がつくと
涙がボロボロ溢れてました
言葉に詰まりました
その間も
穏やかに言葉を待ってくれた
医師の静かな優しさも
涙に追い打ちをかけました💦
母の為に一番の方法は
どっちなのだろう?
手術受けさせる気持ちで
一杯だった私の気持ちは
揺らぎ‥結局答えを出せなかった
期限は翌日‥
母の入院してる病院に向かう途中
悩みに悩んで‥
今まで他の人以上に苦労した分
誰よりも穏やかに過ごして欲しい
子としての私の願いであり
でも、本人の為にとなると
必ずしもそうでは
無いのかもしれない、
だけど、
目が見えなくても
歩けなくても
母には、
まだまだ生きてて欲しい
まだ65なんです。
結局、出した答えは
寿命を縮めてまで
両足で立つのがやっとの手術を
受けさせる訳にはいかない。
今は痛くて辛くても
時期に痛みが無くなるとの事
温存治療でいくとしました。