赤や青、黄色・・・色彩が空中に舞い、人々の心も歓喜へと導かれて行く。
人は「虹」を見ると、幸せな気持ちになり、希望を見出そうとする。
「虹」は、日本では七色と言われているが、本来はすべての色が含まれている。
そんな「虹」のような色彩が、空中に舞う時、
人々の気持ちにはどんな高揚感をもたらしているのだろうか?
色粉をかけ合うお祭り 『ホーリー祭り』は、
インドやネパールのヒンドゥー教の祭りで、
インド歴の第11月の満月の日(太陽暦では3月に当たる)に春の訪れを祝い、
誰彼なく色粉を塗りあったり色水をかけ合ったりして祝うお祭りである。
もともとは、豊作祈願の祭りであったが、
その後、各地の悪魔払いの伝説などが混ざって、現在みられる形になった。
色粉や色水を掛け合う由来は、カシミール地方の伝承で、
この日に人家に押し入ってくる悪鬼を追い払うため
泥や汚物を投げつけたのが始まりとされる。
そのため黄色は尿、赤は血、緑は田畑を象徴すると言われている。
現在は、その由来よりも春の訪れを祝うお祭りのイベントと化していると
言っても過言ではないでしょう。
祭りが始まると、友人知人はもとより通りがかった見知らぬ人にまで
顔や身体に色粉を塗りつけたり、色水を掛け合ったりする。
色粉を塗りあった後は「ハッピー・ホーリー」と言いながら抱き合うことも多い。
最初は特定の色を額に塗る程度だが、
次第にエスカレートして顔全体や体中が色だらけになって行く。
また ヒンドゥー教徒は比較的飲酒を忌避するが、
ホーリー当日だけは盛大に飲む人も多く、
昼頃には芝生や木陰で酔いつぶれている人をよく見かけるようです。
19世紀の絵画にも「ホーリー祭で色粉を掛け合う
クリシュナと愛人ラーダと牛飼いの娘たち」が描かれている。
ホーリー祭で伝統的に用いられてきた色粉は、
ハナモツヤクノキの花などが原料で、天日に干して粉末にする。
水と混ぜると濃いオレンジ色になる。
現在主に使用されている色粉は「グラール」と呼ばれ、さまざまな色合いが揃う。
光沢を出すため、雲母の粉末が混ざっている場合もある。
しかし祭典に訪れる人が増え、化学染料粉の使用が増えているという。
伝統的な天然の色粉よりも安全性に欠け、環境に有害だという意見も出ているが、
この日のために大量の色粉が用意される。
人々は色彩の中に身を置き、色彩と戯れることにより、
閉ざされた冬から春の喜びを体全体で表現しているようにも思え、
それはまさに、心の扉を開いて明るい春を呼び込んでいるようである。
色と心のセミナー ⇒ 。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。










