入院は決断したものの、
主治医の、ある言葉をなかなか受け入れられずにいた。

それは、

「下からのお産は難しいかもしれない」

つまり、

帝王切開での出産になる可能性。


帝王切開も立派なお産方法の一つだと思ってきたものの、
いざ、その可能性が浮上してくると

何で私が帝王切開になるんだろう?
何とか経膣分娩にならないのかな。。

まだ可能性が提示されただけだというのに、
お腹にメスが入ることが、
目を覆いたくなるような、とてつもなく恐ろしいことのように思えてくるうえに、
到底太刀打ちできないことにも感じて
心細くもなった。


お産方法について、特別な思い入れ、
例えば、絶対に経膣分娩で!という希望があった訳ではない。

むしろ、個人的には、
経膣分娩にこだわることには疑問を持っていた。
陣痛の痛みを経験しなければ、母性が育たない
というような考えがあるけれど、
経膣分娩の大変さを乗り越えるための叱咤激励となりうるようにも感じるし、
否定するつもりは全くない。

ただ、それが、
帝王切開や無痛分娩など
他にもある出産方法と比べて、
経膣分娩を推奨するための言葉になるのなら、
一方的な決めつけのように感じてもいる。

経膣分娩にこだわるあまりに、
赤ちゃんの命を危険にさらすくらいなら
より安全な方法を選びたい。


なのに…
なぜ私は帝王切開を受け入れられずにいるの…?
この受け入れがたさが、
よせては返す波のように、繰り返しよぎることになった。



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