【健康】「卵とコレステロール」 武田邦彦 | レオヤナギさん!どちらへ?

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武田邦彦(中部大学)氏のブログより




<転記開始>↓





平成25年8月24日

          【健康】「卵とコレステロール」

  「tdyno.367-(8:55).mp3」をダウンロード

卵好きの人には罪なことだ。

「メタボリズム」という医学雑誌の論文に、メタボリック症候群患者の減量食に毎日卵3ヶを食べさせると、脂質バランスが改善され、糖尿病のもとになるインスリンの分泌が改善されたとの報告がでた。

卵を食べた方が良い と言うこれまでと逆の結果だ。

12週間の実験だが、なにしろ卵を3つも食べるから、それまでの生活に比べると2倍以上のコレステロールをとっている計算になる。

実験期間が終わってみると、卵3つを食べていたグループは善玉コレステロール(HDL)が上昇し、悪玉コレステロール(LDL)が減少した。さらに動脈硬化性疾患リスクに関係する「LH比」も大きく改善し、インスリンの改善指標の「HOMR-IR」も下がった。

メタボ、血圧、コレステロール、痛風の尿酸、タバコなどに共通に見られるように、厚労省が指導する「医学」の「健康」はムチャクチャであることが良くわかる。

この論文一つで「卵が良い」というわけではない。少し前まで「卵は栄養のバランスが良く、積極的に摂った方が良い」と言われていたのが、メタボの出現と共に「卵はコレステロールを増やす」と言われて、卵の消費量が格段にへった。

「卵にコレステロールが多い」ということと、「卵を食べるとコレステロールが増える」というのは違う。初歩的な科学の間違いを厚労省も栄養学者(御用学者)も社会に発信し、それを平気でNHKなどが報道するからだ。

もともとコレステロールには「悪玉」も「善玉」もなく、今、悪玉と言われているものはコレステロールの移動状態もので、人体には必須だ。さらにコレステロールは人体に必要なもので、食物からとることもできるが、多くは体内で合成する。

だから、食物からコレステロールを多く摂った場合には、体内で合成する量が減り、少ない場合は体内で合成する量を増やす。体内合成量は約70%とされる。

「禁煙運動」も同じだが、科学に「善悪」はない。それを体内にもともとあるコレステロールを「善玉、悪玉」と呼ぶ心にそもそも非科学性がある。

卵を3つ食べれば、その分だけ他の物を減らしてバランスを取るのは当然だが、とんだ濡れ衣を着せられたものだ。

ところで、悪玉と言われるコレステロールが減ると死ぬことが多くなる。このグラフは実にハッキリとその傾向を示している。

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そればかりではない。最近、増えてきてサラリーマンの6%も病気にかかっていると言われる「ウツ」はコレステロールが不足したときに増える。なにしろコレステロールは必要だから体内で合成され、食品からとる量が少ないと体が頑張って合成をしなければならないので、あまりに少ないと、それがストレスになるのも当然だ。

なんと言っても、コレステロールは細胞膜を作るのだから、どうしても体に必要だ。現在の厚労省の基準は、「健康」は無視して、とにかくコレステロールを悪者にしている。コレステロールの病気があるなら、それはコレステロールの量ではなく、体内合成が調整できなくなったときで、その方を直さなければならない。

医学者、頑張れ!

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↑<転記終了>