「櫻井ジャーナル」(私家版)氏のブログより
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201110010000/
<転記開始>↓
2011.10.01
「オバマ政権は法律で定める手続きを無視、裁判抜きに自国民を処刑したが、その一方でアメリカの庶民は金融/投機資本に抗議の声をあげはじめた」
アメリカでは自国民に対する超法規的暗殺が実行される一方、巨大な金融/投機機関に対する抗議の声が高まりつつある。
ジョージ・W・ブッシュ政権のときに愛国者法が成立して以来、アメリカではファシズム化が進んでいる。この流れをバラク・オバマ大統領は「チェンジ」できず、監視体制の強化、令状なしの盗聴、拘束、そして拷問が続けられてきた。そして今では暗殺に踏み込んでいる。
9月30日にはアメリカ政府から危険人物だとされていたアンワール・アル・アウラキが無人機のミサイル攻撃を受けて殺されたという。アウラキはアメリカのニューメキシコ州で1971年に生まれたアメリカ人。裁判で事実関係を検証せず、政府機関は自己の判断で処刑したことになる。
アメリカ政府はアウラキがアル・カイダの重要人物であるかのように主張しているのだが、そうした主張を裏づける証拠は提示されていない。本人はアル・カイダとの関係を否定していた。
アラウキの暗殺でも遠隔操作の無人機が使われた。すでに無人機は偵察ではなく、暗殺用の兵器になっている。現在、人が判断しなくても自動的に人を殺害できる無人機を研究開発中のようだが、そうした飛行機が実用化したならば「誤爆」が増え、これまで以上に多くの市民が犠牲になる可能性が高い。今でも反米感情は高まっているが、犠牲者が増えれば怒りがさらに膨らむことは間違いない。怒りが臨界点に達する前に無人機での殺人はやめるべきだ。
これに対し、アメリカ国内では強者総取りの強欲な経済システムに対する抗議する声が高まっている。ポール・クルグマンやエリザベス・ウォーレンといった学者がそうした政策を批判、ウォーレンは上院議員選に出馬するのだが、そういった人びとだけでなく、庶民が立ち上がりつつある。ウォール街では数百から数千人が活動を続けている。ここにきて労働組合も活動に参加してきているようで、大きな運動に発展する可能性をはらんでいる。
アメリカの政府やメディアが本当に民主化を望んでいるのならば、ウォール街での抗議にも耳を傾ける必要があり、バーレーンで民主化を求める人びとの治療をした医師が刑務所に入れられるようなことも許すべきではない。ウォール街での抗議を無視し、バーレーンでの弾圧を黙認するならば、それまでに叫んでいた「民主化」という看板がインチキだったことを証明することになる。
↑<転記終了>
(参照)
「本人はアル・カイダとの関係を否定していた」
http://www.spiegel.de/international/world/0,1518,789427,00.html
「人が判断しなくても自動的に人を殺害できる無人機」
http://www.cbsnews.com/stories/2011/09/20/wapo/main20108805.shtml
「今でも反米感情は高まっている」
http://www.reuters.com/article/2011/09/30/us-pakistan-usa-idUSTRE78T57X20110930
「ウォール街では数百から数千人が活動を続けている」
http://www.livestream.com/globalrevolution
「バーレーンで民主化を求める人びとの治療をした医師が刑務所に入れられる」
http://english.aljazeera.net/indepth/features/2011/09/2011930135645882741.html