僕の身内に「パニック障害」と思われる症状の人がいます。
その人と、どの様に接すれば良いのか、どの様に助けになれるか、学びたいと思います。
「パニック障害の症状と治療ガイド」より
<転記開始>
パニック障害とは
■パニック障害とは
パニック障害とは、普通に日常生活をしていてある日突然、何の前触れもなく激しい動悸やめまい、息苦しさ、異常な発汗、気が遠くなる、吐き気、激しい不安感や恐怖などの症状の発作が起こり、そのまま改善せずにいると日常生活に支障をきたしてしまう病気です。
パニック障害とは古くからある病気ですが、「パニック障害」という病名が登録されたのは1982年のWHO(世界保健機関)の国際疾病分類にパニック障害が登録されたことにより、はじめて病気として認知されるようになりました。
それ以前はパニック障害は、不安神経症、心臓神経症といった病名で呼ばれていて、不安障害の一つとして捉えられていたものの、パニック障害は不安障害とは異なる病気であることが判明したのは、1980年のアメリカの米国精神医学会の発表からでした。
パニック障害にはまだ正式に統一された定義づけがありません。
パニック障害の発生のメカニズムもはっきりと解明されているわけでなく、パニック障害の捉え方も日本やアメリカとヨーロッパでは若干違いがあります。
パニック障害とは社会的、文化的な背景とは関係なく発症し、心理的、性格的要素やストレスとは無関係にパニック障害の発作が発生するとする考え方が日本やアメリカで、一方のヨーロッパでは、パニック障害はもともとパニック障害を起こす要因を持った人が、成長や遺伝により発症するという考え方のようです。
パニック障害とは、決して珍しい病気ではありませんし、生命の危機に関わるような病気でもありません。
パニック障害とは病気の性質上精神疾患に関わってくるため、周りの人たちの理解が必要になってくる病気です。
パニック障害の治療は心療内科や精神科、神経科の分野になりますが、パニック障害とは正しい知識と適切な治療を受けることにより、パニック障害は必ず克服できる病気です。
■パニック障害とはどんな病気か
パニック障害とはどんな病気かご存知ですか?
パニック障害とは、ある日突然、動悸やめまい・心悸亢進・呼吸困難・息苦しさといった症状が発作的に起こり、それとともに激しい不安や恐怖が発作的に起こる病気です。
パニック障害の発作が発症すると、自分がこのまま死んでしまうのではないかと恐怖を感じるほどで日常生活に支障をきたします。
しかし、パニック障害は特別な人にだけ起こる病気ではありません。
パニック障害は体質や性格に関わらず誰にでも起こり得る一般的な病気なのです。
にも関わらず、パニック障害とは、最近になってその病名が一般に知られるようになってきましたが、まだまだ多くの人たちに認知されていないというのが現状です。
パニック障害の症状で多く見られるのは、身体の調子の悪さとそれに伴う不安感です。
身体の調子の悪さというのは、頭、肩、喉、胃、胸、心臓といった上半身を中心にに多く現われます。
そしてパニック障害の症状が改善されないまま時間が経つと、外出ができなくなったり、乗り物に乗れない、たくさんの人の集まる場所に出かけられない等々、仕事や日常生活に支障を来たすほどになります。
けれどもパニック障害は、適切な診断と正しい治療法で、必ず克服することのできる病気です。
そしてパニック障害を克服するには周囲の理解と協力も必要な病気です。
パニック障害とはどんな病気か、本人もまわりの人たちも正しい知識を得て理解し、正しく治療すれば必ずパニック障害は克服できます。
パニック障害とはどんな病気か、パニック障害についての正しい知識を身につけて、パニック障害を治療し、パニック障害を克服していたただける一助となれば幸いです。
パニック障害の原因
■脳の誤作動がパニック障害を引き起こす
パニック障害の発作が起きるのは、脳の誤作動がパニック障害を引き起こす原因ではないかという考え方が主流です。
脳の誤作動というのは、大脳、小脳、脳幹、松果体、視床下部、脳下垂体、中脳、青斑核、橋、延髄といった臓器から構成されている脳の神経細胞の連携バランスが崩れることです。
脳の神経細胞のバランスを崩しているのは、ノルアドレナリン、セロトニンなどの神経伝達物質というものです。
脳の中にある青斑核が何らかの原因により、過剰に反応してしまう脳の誤作動がパニック障害の発作の原因ではないかと言われています。
青斑核は不安や恐怖をコントロールしている脳の臓器になります。
神経伝達物質のバランスが崩れると、青斑核から視床下部の上にある脳の臓器に伝わる不安や恐怖などの感情が過剰に伝達されてしまいます。
視床下部は自律神経や内臓機能、内分泌機能などに影響をもたらす脳の臓器なので、過剰に伝達されてしまった不安や恐怖などの感情が、さまざまなパニック障害の発作の症状を誘発してしまうのではないかと思われます。
こうした過剰に伝達された不安や恐怖など、脳の誤作動が最後に前頭葉に伝達されます。
前頭葉は一番複雑な感情をコントロールする中枢であり、前頭葉が極度の不安や恐怖、そして生命の危機感などを誤って認識してしまい、パニック障害のパニック発作が発症してしまうと考えられています。
■パニック障害の引き金
パニック障害の原因にはどんなことがあるのでしょうか。
パニック障害の引き金は、脳内物質のバランスが崩れてしまうということが言われています。
パニック障害が起きるのは、脳の機能である神経伝達物質が正常に機能しなくなってしまうことにより、パニック障害の引き金になっているというのが一般的な考え方です。
脳は大脳、小脳、脳幹の3つから成り立っています。さらに、大脳の下に脳幹、間脳、中脳、橋、延髄という器官があります。
そして、これらの脳には150億以上ものニューロンと呼ばれる神経細胞があります。
ニューロン(神経細胞)が複雑に連携しあい、体内のあらゆる臓器をコントロールしているのです。
パニック障害の引き金になるのは、脳の中で不安や恐怖に関わる神経を司っている橋にある青斑核をはじめとする、ニューロン(神経細胞)などの脳内物質のバランスが崩れることによるものと考えられます。
青斑核とは神経伝達物質のノルアドレナリンを分泌しているもので、不安や恐怖などを媒介しているからです。
ノルアドレナリンのほかにも30種類ほどの神経伝達物質がありますが、パニック障害の発作と深く関わっているのはノルアドレナリンとセロトニンであることが確認されているようです。
パニック障害の発作の特徴である強い不安や恐怖は、本来は生体防御反応の一種です。
脳内物質のバランスが崩れることにより、脳が過敏な反応を起こし、パニック障害の発作を引き起こしていると考えられています。
■パニック障害を発症しやすい人
パニック障害を発症しやすい人はどんなタイプの人が多いのでしょうか?
パニック障害の発作が起きてしまう引き金になるのは、親しい人が亡くなるなどの別れや離婚、身内の病気、大きな仕事など何か重大なことをやり終えた後、などの精神的なダメージが原因になることが多いようです。
また、徹夜明けや深酒、極度な過労など身体的に疲労困憊して疲労が深い状態の場合もあります。
パニック障害を発症しやすい人というタイプは特になく、パニック障害は体質や性格などには関わらず誰にでも起こりうる可能性のある病気です。
パニック障害の発作が起きるのは、身体的肉体的に疲れきった状態のときや、長時間にわたり緊張状態が続いたことによる心身お疲労、徹夜や長時間の労働などにより、血液の中の乳酸と呼ばれる疲労物質の濃度が高くなると、パニック障害の発作が起こりやすくなるという考え方もあります。
パニック障害を発症しやすい人は、社会的に責任のある世代に多く見受けられ、ちょうど働き盛りの頃にパニック障害の発作を発症してしまうことも多いようです。
また、パニック障害を発症しやすい人にはコーヒーを多飲する人が多いという考え方もあるようですが、いまのところコーヒーなどのカフェインとパニック障害との関連性は判明していません。
ただし、カフェインには興奮作用があり、脳などを刺激する作用もあるので、パニック障害の疑いのある人はコーヒーなどのカフェインのとり過ぎには気をつけたほうが良いでしょう。
パニック障害の症状と診断
■パニック障害の症状
パニック障害(PanicDisorder)とは、ある日全く突然に激しい動悸や息苦しさ、激しい動悸、めまい、発汗などの症状と、自分が死んでしまうかもしれないという恐怖や不安感をともなったパニック発作を発症し、そのパニック発作を何度か繰り返している場合をパニック障害といいます。
パニック障害になると、不安感からパニック発作を発症しそうな物や場所を避けるため、たくさんの人が集まる場所に出られなくなったり、電車やバス、飛行機などの乗り物に乗ることもできなくなってしまいます。
パニック障害の症状は、呼吸困難、発汗、激しい動悸、めまい、手足のしびれ、冷や汗、気が遠くなるような感じなどの症状に、コントロールを失うような恐怖感やさまざまな不安感などをともなった発作が、ある日突然発症します。
パニック障害の症状が出るのは原因に身体的なものはなく、精神的な不安や疲労の蓄積により発症するようです。
パニック障害の症状は、発作が起きた場合の症状は10分から30分位で治まることが多く、何時間にもわたる長いものではありません。
そのため、激しいパニック障害の発作が起きて、恐怖と不安で病院に行った頃にはパニック発作が治まっていることも多く、また、医学的に検査をしても身体的な異常が認められないことが多くあります。
このようなパニック障害の発作を何度も繰り返して発症することをパニック障害といいます。
パニック障害の症状には、電車やバス、人ごみなどの状況を避ける広場恐怖と呼ばれる恐怖感をともなうパニック障害と、広場恐怖のような恐怖感のないパニック障害とに分けられます。
■パニック障害の発作以上の症状
パニック障害では突然起こるパニック発作だけではなく、日常的に身体にさまざまな発作以外の症状がみられることがあります。
パニック障害は心身の不安や疲れ、緊張感がたまって発症する病気と言われていますが、パニック障害の発作以外の症状には、こうした心身の緊張が身体のこわばりや歪みになって現われる場合があります。
身体のこわばりや歪み、痛みなどのパニック障害の発作以外の症状は脳や胃、心臓などの内臓がある上半身に多く見られ、気持ちが悪い、肩や背中などの異常な凝り、痛みなどの自覚症状になって現われます。
しかし、パニック障害からくるこうした発作以外の症状は、脳や胃、心臓などの臓器が悪いために起きているわけではありません。
こうした身体のこわばりや歪みなどの発作以外の症状は、極度の緊張や不安から逃れるため、それに耐えるために自然に身体に力が入ってしまうために起こっているものです。
パニック障害の発作以外の症状には、肩こり、頭痛、頭のしびれ、、めまい、動悸、胸部圧迫感、胸痛、息苦しさ、胃痛、吐き気、上腹部不快感、腹痛、腰痛、手の震え、手の痺れ、下痢、発汗、脱力感、食欲不振、だるさなどのさまざまな症状が見られます。
こうした症状は多くの場合、病院で血液検査、尿検査、心電図、レントゲン検査、MRI検査などの検査をしても原因が見つからず、身体的には異常がありません。
しかし、こわばり、歪み、痛み、肩こり、めまい等々の自覚症状は変わらずいつまでも改善されることがないので不安感が増してしまいます。
そうすると、強い不安感や緊張が重なってまたパニック障害の発作が起きてしまうという悪循環になりかねません。
パニック障害から起きている様々な症状は、その根底にある不安や緊張を取り除くことが大切で、そのためには適切な治療が必要になります。
パニック障害の治療方法
■薬物療法
パニック障害の治療方法として薬物療法があります。
パニック障害の治療に使用される薬は、神経伝達物質に作用するものでパニック発作を抑えることから始まります。
パニック障害の薬物療法で用いられる薬剤は、精神機能に作用する抗うつ薬や抗不安薬など向精神薬と呼ばれるものが主体となることが多くあります。
パニック障害の原因として、情報の伝達と処理を行っている脳内の神経細胞が何らかの異常でパニック発作などが発症する原因となっていることがあります。
そのため、脳内の神経細胞の働きを是正する効果のある薬剤が治療に使用されています。
パニック障害を治療するための薬物療法は効果が確実で、パニッック障害の症状の改善には有効です。
パニック障害で薬物療法を行うと、一生涯薬を服用しなければならないのではないかと心配される人も多いようですが、お医者さんの正しい治療のもとならば、薬を徐々に減らしながらパニック発作を抑え、症状を改善し、最終的には薬に頼らずにパニック障害を克服することも十分可能です。
パニック障害の治療のための薬物療法では、薬によってパニック発作を止め緩和させる働きと、パニック障害の二次的な症状である抑うつ症状を緩和させることを目的とします。
最近では副作用や依存性などのデメリットの最小の薬剤がたくさん開発されています。
パニック障害は慢性的な病気なので、パニック障害の治療は長期にわたり薬を服用する必要が出てきます。
パニック障害の薬物療法では、医師の正しい診断のもとに処方された薬を自己判断で増やしたり減らしたりせずにきちんと服用することが必要です。
■心理療法
パニック障害のパニック発作などの症状を薬で抑え、発作がおきなくなってきたらパニック障害の治療に心理療法を併用すると効果が高くなります。
パニック障害の治療での心理療法というのは、パニック発作が起きる原因になる事柄に相対することを少しずつ訓練することによって、心身のバランスをコントロールし、パニック障害を克服していくものです。
心理療法はパニック発作がまた起こってしまうのではないか、という予期不安を取り除くことを目的としますので、パニック障害のなかで広場恐怖の症状のある場合に効果があります。
パニック障害の心理療法には、何が問題になってパニック発作などの症状が発生するのかを分析し、訓練を積み重ねていくことによりパニック障害を克服する行動療法と、自律神経を訓練し、リラックスすることで自律神経の働きを正常に戻していく自律訓練法があります。
パニック発作の発生する原因となる予期不安や広場恐怖などの症状は、恐怖心を感じたことが潜在的に癖になって同じ状況や同じ場所、現象などでまたパニック発作が起きるのではないかという不安が起こり、過剰に反応した結果またパニック発作を発生してしまういう悪循環を生んでいます。
パニック障害の心理療法の中の行動療法では、そういった場所や状況などが「恐いものではない」、ということを心理的に認識し、体験していくことにより自信をつけ、パニック障害を克服していくものです。
■認知行動療法
パニック障害の治療方法には認知行動療法があります。
認知行動療法というのは、人の行動と認知(認識すること)から、行動の問題、認知の問題、情緒(感情)の問題、身体の問題などを総合的合理的に解決していくために体系化された治療法のことです。
認知行動療法は、まずカウンセリングなどを行い、行動や認知を確認し、間違って認知していることを把握し、否定的な感情や行動を修正していきます。
パニック障害の予期不安や広場恐怖などの症状で見られる思考の特長には、十分な根拠がないのにもかかわらず断定してしまうこと、 「オール・オア・ナッシング」的思考、 ものごとの悪い面だけをみてしまう、全てを自分の責任と感じてしまう、 ものごとを自分の感情を基準にして判断しているなどがあります。
このような偏った考え方がパニック障害の原因と考えられることもあり、認知行動療法は、こういったマイナスの思考パターンを正しいものに修正していくパニック障害の治療法で、拒食症などの病気の治療にも用いられます。
パニック障害の発作などが起きると死ぬのではないかという恐怖心や、気が狂うのではないかという恐怖心、もう一生治らないかもしれない、などのマイナス思考が強く出てきます。
パニック障害は決してそういった命に関わるような病気ではありません。
認知行動療法によってそういったことを正しく認識することができるようになると、日常の様々な要因に過剰に反応することもなくなり、心身のストレスも軽減されパニック障害の改善にとても効果があります。
■曝露療法
パニック障害の治療方法には曝露療法というのがあります。
曝露療法とは、不安や恐怖を感じてしまう状況や場面、場所などにあえて身をおき、恐怖や不安を感じなくなるまで徐々に慣らしていって、パニック発作が起こらないようにしていく療法です。
曝露療法は、不安や恐怖に感じていることを軽いものから体験し、その恐怖を克服したらさらにもう少し恐怖感の強いものへと段階を追って訓練していきます。
不安や恐怖に関わる時間が長ければ長いほど、また、回数も多ければ多いほど効果があります。
しかし、不安や恐怖に身をさらさなければならないことはかなり大変なこと、効果は高いけれど荒治療になります。
一度失敗してしまうとますます自信を失い、パニック障害を克服するのが難しくなるので、曝露療法を行う時は慎重に行わなければなりません。
パニック障害の患者さんの不安、恐怖に感じることが軽い程度のものから強いものへと段階的に直面し、その時に何を思ったか、どのように感じたか、どのような行動をしたかなどを医師が理解していきながら、ゆっくりと確実に恐怖感を取り除き、パニック発作が起こらないことを繰り返し確認しながら治療します。
曝露療法は電車やバスなどの乗り物に恐怖や不安を感じる場合は、ぎりぎり我慢できるまで電車やバスなどに乗ると言うことを繰り返して恐怖や不安を克服していくものです。
曝露療法を行うときは体調の良いときだけにして、家族や親しい友人が付き添うようにします。
ただし曝露療法はパニック障害の患者さんにとっては苦痛な療法であり、必ず医師の指導も下に行うようにしましょう。
パニック障害の薬
■SSRI (選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)とは、安全性の高い抗うつ薬として開発された新しい薬です。
パニック障害などの治療にも使用されるようになり、パニック発作の抑制に高い効果があることが判明しています。
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、脳内の神経伝達物質の一つでうつとの関係の深いセロトニンの分泌量を増やすことを目的に開発された薬です。
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は神経終末から分泌されたセロトニンが、不要物として神経に再び吸収される作用を防ぎセロトニンを増やす効果のある薬です。
セロトニンは脳神経細胞(シナプス)の継ぎ目のごく小さな隙間(シナプス間隙)を流れているものですが、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)によってシナプス間のセロトニンが増加され、セロトニンの濃度が高くなることでうつ状態を解消する効果があげられるものです。
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を続けて服用することで、シナプス間のセロトニンが増加し、パニック発作などのパニック障害の症状が改善されると考えられています。
パニック障害は克服できる
■パニック障害を経験した芸能人や有名人
パニック障害を経験した芸能人や有名人の人は多いですね。
最近では「パニック障害」という言葉も世間に広く知られるようになってきて、パニック障害という病気の存在が認知されるようになってきました。
パニック障害を経験した芸能人や有名人の方では、長嶋一茂さん、川上麻衣子さん、円広志さん、田中美里さん、堂本剛さん、高木美保さん、中川家剛さん、アンルイスさん、島田洋七さん、広田レオナさん、比企理恵さん、ニコラスケイジさん、マイケルジャクソンさんなど、他にも多数の芸能人や有名人の方がパニック障害を経験され、そして克服しています。
パニック障害は日本人では100人中1人~3人位、世界中では100人中5人~6人位の割合で発症していると言われます。
有名人や芸能人だけではなくパニック障害で悩む人たちの割合は多いのです。
パニック障害を経験した芸能人の比企理恵さんは、友人の勧めで神社めぐりなどのウォーキングを始めてから、パニック障害が軽くなっていったということです。
パニック障害などの症状があると知らずに呼吸が浅くなっていることが多く、運動 によって脳内伝達神経のバランスの乱れが改善されていったのかもしれません。
パニック障害を経験した芸能人の中で、長嶋一茂さんは、落ちる悪夢を見る、地震のような感覚、息苦しさ、激しい動悸、激しいめまい、多量の発汗などのパニック障害の症状を体験しています。
当時、長島一茂さんは病院で自律神経失調症という診断を受けたようですが、自律神経失調症の治療だけではパニック障害の全ての症状の改善にはならなかったようです。
長嶋一茂さんは野球を辞めたことで大きなストレスがなくなったことがきっかけに、パニック障害を克服することができたようです。
パニック障害で一番大切なのは、自分を責めずストレスを上手くぬいてあげることだと長嶋一茂さんは言っています。
パニック障害は、あせらず気長な気持ちで病気と向き合い治療していけば必ずパニック障害を克服し、多くのパニック障害を経験した芸能人や有名人のように人生を楽しむことができるようになります。
■根気よく前向きな治療で
パニック障害は医師による正しい診断と治療によって克服できる病気です。
パニック障害はパニック発作などの症状が現る前から発症している場合も多い慢性的な病気なので、パニック障害の治療にはある程度長い時間がかかります。
パニック障害を克服するためには、じっくりと時間をかけ根気よく前向きな治療で取り組む必要があります。
パニック障害は決して命に関わるような病気ではありません。
パニック障害の可能性があると思われたら、まず話をよく聞いてくれる心療内科か精神神経科を受診しましょう。
心療内科でも精神神経科でも治療の内容は変わらないので、どちらでも大丈夫です。
ストレス社会と呼ばれる現代では、心療内科や精神神経科などが気兼ねなく誰でも受診できます。
パニック障害は慢性的な病気なので、信頼できる医師のもとで根気よく前向きな治療をすることで必ずパニック障害を克服することができます。
パニック障害の症状によっては、薬物療法と心理療法などを組み合わせて治療することもあります。
パニック障害の治療には長く時間がかかることが多くありますが、決して自分の判断で薬の服用を減らしたり、薬を飲むのをやめたりしないようにしましょう。
パニック障害を治すには、正しい診断と適切な治療法、そして根気よく前向きな治療で必ずパニック障害を克服することができます。
パニック障害と病気
■自律神経失調症
自律神経失調症とは、自律神経の働きのバランスが崩れるために起こる症状のことです。
自律神経失調症は不定愁訴症候群と呼ばれることもあります。
自律神経失調症の症状には、パニック障害の症状に似ているものが多くあります。
例えば、動悸、息切れ、息苦しさ、胸部圧迫感、吐き気、手足のしびれ、腹部膨満感、多汗、知覚過敏、不安感、胸の苦しさなどの自律神経失調症の症状はパニック障害の症状にもあるものです。
自律神経失調症の症状はパニック障害の症状のように、身体の各所や臓器、そして精神面にも深く関わってくる様々な症状があります。
自律神経失調症の症状には他に、疲れやすい、めまい、冷え性、血圧、喉の異物感、頭痛、肩こり、腰痛、背痛、力が入らない、ふらつき、食欲不振、便秘、下痢、下腹部痛、腹部不快感、みぞおちの痛み、ガス、皮膚のかゆみ、鳥肌、頻尿、生理不順、目の疲れ、耳鳴り、口の渇き、イライラ、不眠、物忘れ、集中力低下などの全身症状から精神症状に至る様々な症状が見られます。
パニック障害と同じように自律神経失調症も心理的なことが強く作用し、心身のあらゆる機能に影響を及ぼしていると考えられます。
自律神経失調症では、身体の特定の臓器や器官に症状が強くあらわれた場合は医師によって違う病名に診断される場合もあります。
他の病名の参考例では、心臓神経症、不整脈、起立失調症候群、起立性調節障害、過呼吸症候群、気管支喘息、過敏性大腸症候群、胆道ジスキネジー、神経性嘔吐症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、偏頭痛、緊張性頭痛、メニエール病、咽喉頭異常感症、口腔内異常感症、舌痛症、顎関節症、円形脱毛症、発汗異常、慢性じんましん、夜尿症、心因性障害、膀胱神経症、更年期障害などがあります。
■更年期障害
更年期障害というのは女性が閉経を迎える前後10年くらいの時期に、卵巣の機能が低下し、エストロゲンというホルモンが減少するために起こる症状です。
更年期障害の症状は、パニック障害の症状によく似ている症状があります。
更年期障害の主な症状は、倦怠感、ほてり、のぼせ、めまい、むくみ、冷え、だるい、疲れやすい、動悸、息切れ、頭痛、肩こり、腰痛、関節痛、手足のしびれ、痛み、食欲不振、吐き気、便秘、下痢、嘔吐、皮膚が痒い、多汗、頻尿、排尿時痛、不正出血、外陰部のかゆみ、口の渇き、耳鳴り、イライラ、不眠、怒りっぽい、不安感、落ち込み、憂うつなどの更年期障害の様々な症状があります。
これらの更年期障害の症状は全てがいっせいに出るわけではありません。
更年期障害の症状には個人差がありますので、いくつかの症状を併発する場合、症状がひとつの場合、あるいは全く更年期障害の症状に気づかずに更年期を乗り切る人も多くいます。
最近では若年性更年期障害といって20代~30代の若い女性にも更年期障害の症状を訴える人が多くなっています。
また、男性の方でも更年期障害に似た症状を発症する人も少なからずあり、男性の更年期障害という言われ方をする場合もあるようです。
ホルモンのバランスの崩れることによっては発症するこういった更年期障害の症状の中には、自律神経失調症や、パニック障害の前触れになっているものもあります。
■パニック障害と間違えやすい病気
パニック障害と間違えやすい病気には、バセドウ病やメニエール病、過換気症候群などがあります。
パニック障害の発作と似た症状の発作が起こるパニック障害ではない他の病気もあります。
他の病気の場合は、治療方法も全く異なってきますので、正確に病名の診断を受ける必要があります。
パニック障害だと自己判断をせずに、パニック障害かもしれないと思った場合でも、まず病院で的確な診断を受けてください。
パニック障害と間違えやすい病気として、動悸や頻脈、震え、息切れ、多汗、精神不安、ほてりなどの症状の出るバセドウ病は、何らかの原因で甲状腺の働きが活発になり、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺の機能亢進が原因です。
バセドウ病の特徴は甲状腺の腫れや眼球の突出などがあり、血液検査や医師の診断でパニック障害とは違うことがわかります。
メニエール病もパニック障害と間違えやすい病気ですが、吐き気、冷や汗、頻脈、めまいなどのメニエール病の発作は数時間続くこともあり、パニック障害の発作のように10分程度と短い場合はありません。
このほかに過換気症候群の症状もめまいや手足のしびれ、呼吸困難、痙攣などパニック障害の発作と似ていますが、紙袋などで口と鼻を覆って、自分の吐いた息を吸うことを繰り返すペーパーバック療法などで、炭酸ガスを体内に入れることで過呼吸の発作は治まります。
また、不整脈などの発作も検査によってパニック障害の発作ではないことがわかります。
■パニック障害の症状に似ている病気
パニック障害の症状に似ている病気は多くあります。
バセドウ病の症状は中でもパニック障害の症状に似ている病気の一つです。
バセドウ病というのは甲状腺機能亢進症の病気で、特に若い女性に多く見られる自己免疫性疾患です。
バセドウ病の症状は、神経過敏、発汗、動悸、息切れ、倦怠感、暑がりになる、体重が減少する、食欲亢進、眼球突出、甲状腺腫、手に汗をかく、手が震える、手が熱くなる、脈拍が速くなるなどの症状があります。
また、血糖値が急激に下がってしまうことによる低血糖による発作もパニック障害の症状に似ています。
血糖値が下がりすぎると、脳に送られる血糖の量が不足し、動悸、立ちくらみ、冷や汗、神経過敏症状などの発作が発生することがあります。
この場合は、甘い飲み物や甘い果物などを摂取して血糖値を上げ、脳の血糖の不足を補えば回復します。
パニック障害の症状に似ている病気では、心筋梗塞、狭心症、熱中症、脳梗塞、脳出血などの病気もあります。
これらの病気は緊急を要する場合が多くあるので、パニック障害の発作だと思った場合でもすぐに病院で診断を受けることが大切です。
また、カフェインのとり過ぎや薬物の副作用などでも、不眠や動悸、手が震える、めまい、神経過敏になるなど、パニック障害の発作に似た症状が起きる場合もあります。
↑<転記終了>