私、現在の職場(クリニックでの医療事務)で働いていて5年半になるのですが、今月いっぱいで退職することになっています。

6月の末には退職の意向をお話して、
もうこの時には『ここで働くのは限界』と感じていたのですが、5年間お世話になった感謝の気持ちを捨てきれず、
8月からの特定健診&長寿健診が落ち着くまでは頑張ります
と申し出ました(健診の時期というのは凄まじく忙しく、この時点ではまだ新人さんだった後輩1人では、その後輩の苦労が目に見えていて…)。

仕事はコロナ以降とても忙しく、
また精神的にも限界で(スタッフは、院長、院長夫人、看護師、私=受付会計事務、事務の後輩の計5人。後輩が4月に入社する以前は、私の上に先輩の事務が1人いましたが、3月で退社)…

というのも、先輩社員が退社するまでは本当に優しくして下さっていた院長夫人と看護師さんから、先輩社員が退社して以降、パワハラめいたことをされる様になり。
院内掲示が乾燥で床に落ちるのも私のせい、院長夫人が個人のお買い物で忙しくなるのでさえ私のせい、私が居ない間に起こることですら私のせい、後輩のケアレスミスも私のせい…
この時期、うっかり足の指を骨折してしまったのですが、それを知っていても真夏の暑い中、ご自宅の庭の掃除をさせられたり(動いていた為、私の足の指は3ヶ月近く経った今もまだ折れたままです)、早く来るなと言われ出社すると、あれはやってないこれはやってない、早く帰れと言われて帰ると、翌日また、あれはやってないこれはやってない(それも、事務の仕事ではなく、です)。それでも言われた時間より早く出社し、残業手当も無い中残業を繰り返す毎日。出社すると朝から叱責という日々が続き、
一時期は精神的にかなり追い詰められました。恐らく、私がこの様な扱いを受ける以前は、
その役割は先輩社員がしていたのでしょうね。

そんなこんなで私の神経はすり減り、
人間不信に近い状態でした。
人って残酷。人って怖い。人は人を傷付ける。

楽になったのは、ハッキリと退職日が決まってからですね。
どんな態度を取られても平気になりました(笑)

人は怖くない。残酷な人も確かにいるけど、
そうじゃない人も確かにいる。
傷付けられて傷に負けていたのは私。
傷を庇いすぎて、大切な人を無下にしていたのも私。

段々と、そう思えるようになってきました。

退職日まで1週間となり、
そんな風に考えられるようになった時、
クリニックがある町が地元の後輩事務さんが、嬉しい話をしてくれたのです。
『お友達の知り合いが患者さんとして来ているらしいんですが、階段で手を取ってくれたり介助してくれたり、凄く優しい人がいるって言ってるよ、看護師さんなのかな?って聞かれたんですよ~。私、迷わず言いました!同じ白衣着てるけど、それは受付事務の私の先輩だよ!って』
私の、職場に対する、仕事に対するモヤモヤが、流れ落ちていくようでした。

ありがたく、報われる思い。
何気なくしていたことを、
喜んでくれていた人がいる。
それを見ていてくれた人もいる。

悪いことばかりじゃなかった。

お年寄りって可愛いな。何だか憎めなくて、
それでいて触れ合う事で学びもある。
この仕事が好きだな。

そう思って日々働いていた自分を思い出しました。

そして、この話を聞いたことをきっかけにですね、凄く嬉しかったことだけを書き留めるノートというのを作りまして(笑)

たくさんページが増えるといいなぁ。
このノートを見る度に、
擦りきれそうな心が再生出来るといいなぁ。

なんて、思っています。