愛知県警捜査員らの戸籍謄本や住民票の写しの不正取得事件で、同県警に偽造有印私文書行使などの容疑で逮捕された東京都中野区、「プライム総合法務事務所」実質経営者の奈須賢二(51)、練馬区、司法書士佐藤隆(50)両容疑者らのグループは、全国各地の探偵事務所や調査会社から依頼を受け、不正取得を繰り返していた疑いのあることが分かった。
プライムが不正取得した戸籍情報は少なくとも1万件に上るとされ、県警は、奈須容疑者らのグループに情報入手を依頼するルートが業界内に確立していたとみている。
捜査関係者によると、依頼は、粟野貞和容疑者(62)が代表を務める横浜市の探偵会社「ガルエージェンシー東名横浜」に集約。粟野容疑者は写し1件につき、約1万円でプライムに取得を依頼していた。
プライムが不正取得した戸籍情報は少なくとも1万件に上るとされ、県警は、奈須容疑者らのグループに情報入手を依頼するルートが業界内に確立していたとみている。
捜査関係者によると、依頼は、粟野貞和容疑者(62)が代表を務める横浜市の探偵会社「ガルエージェンシー東名横浜」に集約。粟野容疑者は写し1件につき、約1万円でプライムに取得を依頼していた。
以 上
確かに、私たち「~士」とつく人たちには、
戸籍や住民票を取得するに際して「職務上請求書」というものがあります。
この職務上請求書を使えば、本人からの委任状なしに、住民票や戸籍を取得することが可能です。
しかし、この職務上請求書を使えるのは、あくまで職務上です
例えば、
行政書士なら「許認可申請に使う、遺産分割協議書作成にて使う」
司法書士なら「登記申請の添付書類に使う」
など業務に使用する場合のみ、この請求書を使うことができます。
今回の件は、明らかに探偵会社の調査目的に使っていて、
職務上ではありませんよね。
当事務所にも、たまにこの職務上請求書を使用して、戸籍や住民票を取得して、情報を欲しいといった話がきますけど、この職務上請求書の趣旨を話して、丁重にお断りしています。
確かに、この職務上請求書をしようすれば、楽な分、法令順守、倫理感もより強く求められるのではないかと思いました