現在の得点では世界選手権で2枠獲得は難しい状況ですけれど、四大陸選手権の結果を受けて世界ランキングも変わっていました。

かなだいの世界ランクが26位に上がりました。これで世界選手権では後半グループに入れるのでしょうかね??分からんけど。
また、シーズン世界ランキングは10位に入っています。四大陸で756点は大きかった。

AERA の田村さんの記事は良記事でしたね。二人の発言をもとに詳しく好意的に書いてくださっていました。

世界ランキング

http://www.isuresults.com/ws/ws/wsdance.htm



シーズン世界ランキン

https://results.isu.org/ws/wr2021-22/wrdance.htm



https://news.yahoo.co.jp/articles/442e1f59529261433daea3529351c02414673a34

「違う景色も見てみたい」村元哉中、高橋大輔組が四大陸選手権2位 アイスダンス日本勢初の銀メダル〈AERA〉
1/22(土) 11:30配信 AERA dot.



 エストニアのタリンで開催されたフィギュアスケートの四大陸選手権で、村元哉中、高橋大輔組が日本のアイスダンス界に新たな歴史を刻んだ。総合2位となり、日本のアイスダンサーとして過去最高の順位を手にしたのだった。村元は2018年大会で、当時のパートナーのクリス・リードと3位に入り、日本勢初のISU(国際スケート連盟)チャンピオンシップメダルを手にした。今回はそれを上回る快挙。だが、楽々と手に入れたメダルではなかった。

*  *  *
 1月20日のリズムダンス「ソーラン節」は、予想外の出だしになってしまった。冒頭でタイミングが合わず、村元が転倒というミスが出たのだ。昨年12月の全日本選手権の時には滑っている最中にブレードが引っかかるというアクシデントだったが、ここでのミスはまったく違う種類のものだった。

 原因は一体何だったのか。そう聞くと高橋は、

「お互いのタイミング。ちょっとぼくが一瞬出遅れてしまった。お互い逆方向に行くところがあるので、哉中ちゃんの足が下がってしまって……」

 と説明した。村元は、

「あそこはスピードがないのでバランスとの勝負で、ちょっとしたタイミングで、ミスにつながる。改めてあそこは考えなくてはいけない」

 と続けた。

「今日は僕のミス。いまめちゃくちゃへこんでいています」

 と高橋がうつむくと、村元が横で「いやいや」と慰めるようにフォローする。たとえ思い通りの演技ができなかった時でもお互いを思いやる気持ちは、パートナーシップを続けていくのに不可欠な要素だ。その点、2人の相性はとても良いように見える。

 全日本選手権、今大会とミスが重なった理由をマリーナ・ズエワ・コーチは、このように説明した。

「アイスダンスというのは、何回演じても全く同じようにやらなくてはいけないんです。カナはもうだいぶ経験を積んできたけれど、ダイスケはまだまだこれから経験を積んでいく必要があります。これは簡単なことではない。時間が必要なんです」


 高橋大輔という名前を目にしたとき、ファンも一般世間もつい過大な期待をしたくなる。だが、彼はまだアイスダンサーに転向して、たった2年しかたっていないのだ。

 結局、転倒の1点減点はあったものの、リフトでレベル4、他のエレメンツ(要素)ではすべてレベル3を得てリズムダンスは72・43点を獲得。アメリカのキャロライン・グリーン、マイケル・パーソンズ組に次いで、2位スタートになった。

 翌21日のフリーは、昨年から継続しているバレエ組曲「ラ・バヤデール」からのメドレーだ。クラシックバレエの素養がある村元の体のラインの美しさ、踊ることに天賦の才を持つ高橋の身体の動きが際立つプログラムだ。トゥイズルの最中にちょっとバランスが後ろに行くなど、細かいミスはあったものの、最後まで大きく崩れることなく滑り切った。フリーは109・48点で、総合181.91点。リズムダンスでのミスがあったにもかかわらず、今季初戦のNHK杯よりもトータルで2・41点上がった。

「大きなミスはしていないんですけど、ちょっとしたところでタイミングが合わなかったり、ちょっとバラバラしたところもあったので、気持ち的に100%出せたかと言うと出せなかったところもあった。でも、全日本から四大陸まで時間もない中で、うまくまとめられたんじゃないかなと思います」

 高橋は試合後、そんな感想をもらした。

「本当にまだ2シーズン目で、こんな世界と戦って2位というは、大ちゃんすごいなと改めて感じています」

 村元はそう語った。

 2人ともそう喜びを表現しながらも、演技の内容には満足していない。それは練習での成果を本番で出し切ったという実感がまだないからだ。

「表彰台にのれたのに自分たちの演技ができなかったのが悔しい。私が感じているのは、2人ともまだまだ上のレベルを狙っていきたいんだなというのをすごい感じています」(村元)

 グリーン、パーソンズ組はコンテンポラリーの素晴らしいフリーをノーミスで滑り切り、総合200.59点でトップを保った。3位はリズムダンスからの順位をキープした、アメリカのクリスティナ・キャレイラ、アンソニー・ポノマレンコ組だった。

五輪メダリストの高橋がアイスダンサーに転向して一緒に競っているという不思議な状況をどう感じるかと聞くと、パーソンズは「彼(高橋)はレジェンド。それ以外の言葉が見つからない」。ポノマレンコは「僕は初めて記憶に残っている五輪は(高橋が銅メダルを手にした)2010年(バンクーバー五輪)の時のこと。その彼とこうして表彰台にのることができて、とても光栄に感じています」とうれしそうに話した。

 2週間後に北京五輪を控えているだけあり、今年の四大陸選手権には五輪代表の選手はほとんど出場しなかった。それでもこの大舞台でメダルを手にしたことは、大きな自信につながったのではないだろうか。そう聞くと、高橋はこう答えた。

「五輪を大きな目標にしていて、行くことはかなわなかったんですけど、四大陸選手権に選んでいただいた。ぼくたちがアイスダンスを組んでからコロナシーズンになってしまって試合もほとんどできていない中で、こうやって世界と戦う貴重な場面を与えていただいた。そこで試合でしかしないようなミスをしてしまったりとか、本当に経験すること、学ぶことをたくさんこの場で出来ているのはすごく大切なこと。うまくいかないこともありましたけれど、その中でこういう結果を残したことは自信につながる。あと世界選手権があるので、これを一つの自信にして世界選手権に向かいたいと思います」

 ファンにとって気になるのは、このシーズンの後の予定はどうするのかということだ。とりあえずは目の前にある世界選手権に集中する、と言った後に高橋はこう付け加えた。

「慎重にゆっくり落ち着いて考えて……。2人で作り上げるものなので、2人の気持ちがマッチして同じ方向を向いていかないといけない。いろんな今シーズンを通して色んな悔しい気持ちがどんどんできてきた中で、まだ違う景色を見てみたいという自分自身もいるし、ただその気持ちだけで向かっていけるわけではない。だから世界選手権が終わってからゆっくり考えたいと思いますけど、ただアイスダンサーとしてパフォーマンスするのは楽しくて、本当に素敵な時間だなと思っています」

 高橋は穏やかな表情でそう言葉を結んだ。

 次の2人の挑戦は、3月に南フランスのモンペリエで開催される世界選手権だ。

(ライター・田村明子)

※AERAオンライン限定記事

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