西可奈子さんの作品初めて読みました。




あらすじは、
池井戸花しす、二十八歳。職業はアダルトビデオへのモザイクがけ、趣味はICレコーダーでの隠し録り。「いつだってオチでいたい」と望み、過去を愛おしみ、誰の感情も害さないことにひっそり全力を注ぐ毎日だった。だがそんな彼女に訪れた変化とは――。
過去、現在、そして未来が、新しい「今」とつながる、奇跡の物語。


花しすの心情に何回も共感した。なんとなく自分に似てる気がする。
誰も傷付けないように言葉選びしてるところとか、優しいねって言われるけどそんなんじゃなくて誰かを傷付けるのが怖いだけなんだってとことか。自分を見てるようで変な気持ちになった。

そして、新田の言った
「自分のことを忘れてほしくないんでしょう」

いや、ほんとそう。忘れてほしくない。
最近聴いた歌の歌詞に、【嫌われるか好かれるかどっちか。忘れられるのが1番嫌】みたいな意味合いの歌詞があって。学校から帰るとき聴いてたらそのフレーズがスッと入ってきてすごく共感した。


愛があれば、誰かを愛してるって強い気持ちがあったら、その人を傷つけることは、怖くなくなるはずなんだ。

そして新田人生のこの言葉がこれからの人生の後押しをしてくれるんじゃないかなって思う。喧嘩の時だって自分の意思をなかなか言えないけどそういう気持ちがあれば大丈夫なんじゃないかなって。


この本は自分に必要だったのかもしれない。
だから気になって手に取ったのかもしれない。出会えて良かった1冊です٩(ˊωˋ*)و