【報告】『走れ!移動図書館』読書会in千駄ヶ谷 | 本を片手に、どこまでも。

【報告】『走れ!移動図書館』読書会in千駄ヶ谷

千駄ヶ谷の某所にて

『走れ!移動図書館』読書会in千駄ヶ谷

が開催されました。
走れ!移動図書館: 本でよりそう復興支援 (ちくまプリマー新書)/筑摩書房
¥882
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主催してくれたのは区内の図書館に勤務する辻大樹さん 

告知、集客、そして当日のプログラム作りから司会まで、総合プロデュースをしてくれました。

ありがとう!


そして当日は9人の方にご参加いただきました 


右が始まる前、緊張している辻さん笑

プログラムは以下の通り。

 司会の挨拶

 参加者全員自己紹介

 一人5分程度で、どのように本を読んだか、また著者への質問等あればいただきました

 お互いのプレゼンを聞いて、気になった点などフリートーク

 終了

9人で一時間半の予定でしたが、気が付いたら、話が止まらず2時間が経過 (ノ゚ο゚)ノ


私の本に合わせた本を持ってきてくれた大久保さん。



さて、読書会ですが、皆さん、お仕事がバラバラ

ホテル、保険、福祉施設、出版社、図書館、国際協力NGO団体

と多岐にわたります。なので、視点も色々で勉強になりました。

備忘録もかねて、私が取ったメモをご紹介します。

・当事者意識を持つこと、誰のためのボランティアかを常に問うことの大切さ。

・行動に移すこと。

・図書館の可能性を感じるとともに、図書館は様々な形があってもよい。

・車両など寄贈のいただいた時のエピソードを知りたい。

・環境が変わると認知症が増える。人と接する時間が少なくなり、一人暮らしになった人が多い東北で「人と会うこと」の機会を作る大切さ。

・ボランティアが盛り上がって、現場のニーズにそぐわない活動の形で満足してしまう事例もあるが、どのように最初に現地に入ったのか。

・カンボジアでの活動経験を活かし、今回のプロジェクトの立案、実行につなげていること。

・「東北はかわいそう」という見方ではいけない。日本に住む以上、いつ自分が被害者になるか分からない中、「お互い様」と思い、支え合うことが大切。

・本は言葉でできている。「言葉を持つ大切さ」が本の中に書かれているが、だからこそ言葉でできている本が力を持つ。

・本のカバーする分野が広い。様々なニーズをカバーすることができる。

・多くの人が利用できる。一つの部屋で、一人一人が自分の好きなCDを聞いたり、映画を見るためには多くの機材が必要だし、うるさくてお互い集中できない。一つの空間で、たくさんの人が、読書することは可能。

・自分のペースに合わせられる。早く読む、ゆっくりよむ。個人のここちよいペースに合わせられる。

・約束を守ることが、生きているという実感につながる。

・ホテルの接客の担当をしているが、文学と接客は来ている。言葉の裏にあるものを常に意識すること。その姿勢を見せること。

・くみ取っていく力。ニーズの先読み。

・自分が笑顔でいることで、周りも笑顔になる。

・活動で会ったクレームがあれば教えてもらいたい。

・図書館ではヤングアダルトの棚にあるが、大切なのは子どもたちに紹介すること。生徒向けのビブリオバトルでこの本をセレクトした。子どもたちは「思いと覚悟」という言葉に反応していた。「思い」と「覚悟」が二つ混ざり合うことで強い意味を持つ。子どもたちも「思いをもって進学する学校を選び、覚悟をもって受験するか」と、自分を重ね合わせたかもしれない。

・地域の活性化。図書館が根付いている土地。

・この本は、ビジネス書だと思う。

・書いていて書きづらかった点はありますか。

・ビブリオバトルで取り上げたら、東北の方が「まだ、読めない」とおっしゃっていた。



いろいろな視点から、コメントをいただき、そこから皆で話を膨らませていきました。

私も立ち上げ当時の、本には書かれていない話などもさせていただきました 


そしてその後


懇親会 



辻さん、お疲れさまでした 

走れ!移動図書館読書会in千駄ヶ谷


懇親会では、『走れ!移動図書館』だけではなく、いろんな本のトークで盛り上がりました。

その中で出た本の一例・・・。

西城秀樹のおかげです (ハヤカワ文庫 JA)/早川書房
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江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)/新潮社
¥578
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読書会って、はじめましての方も、本を通じて距離がくぐっとちかづくので、楽しい。


『走れ!移動図書館』の読書会をご企画の方はぜひご一報くださいませ