歯をキレイに磨けているかを評価する方法として

歯垢除去率(PCR:プラークコントロールレコード)が有名です。

 

今までPCRを信じてきた人にはショックかもしれませんが、

ハッキリ言って「PCRは無意味」です。

PCRで歯の清掃状態を語るのは笑止千万。

 

以下、理由を解説していきましょう。

 

まず、PCRの評価箇所について

PCRの評価方法は、非常に原始的(失礼!)で歯に歯垢染め出し液を塗布し

その赤く染め出された歯垢の面積を人間の目視により評価するものです。

つまり見えている部分のみしか評価できていません。

①”最も虫歯リスクの高い箇所”と、②”歯周病リスクが高い箇所”の両方を

評価できない評価方法だからです。

 

前者の①”虫歯リスクが高い箇所”とは「歯間のコンタクトポイント」です。

特に奥歯では歯と歯が触れるか触れないかの微妙な隙間であるが、

面積は意外と大きいものです。

ここには歯ブラシも届かないので、最も虫歯になりやすく、

さらに見えにくい(見えない)ので、虫歯の発見も最も遅れる箇所です。

 

この箇所の歯垢有無がが評価できないPCRって、何なのでしょう?

仮にPCR=0を達成しても、コンタクトポイントに歯垢が残っているか否か

が評価できていない歯垢除去率という評価方法に何の意味があるのでしょうか?

 

 

後者の②”歯周病リスクが高い箇所”とは「歯周ポケット(歯肉溝)」です。

仮に歯周ポケット内の歯垢が染め出し液で赤く染まったとしましょう。

しかし、目視で評価するには”歯茎をめくる”必要があります。

そんな測定方法をPCRでは実施しません。

 

実は、歯科医や歯科衛生士もそれは理解っていて、

プローブ(探針)を歯茎の中に挿入し、歯茎の中の歯面を擦って、

探針への歯垢付着量で、歯周ポケット内に歯垢が有るかどうかを判断しています。

つまり、二枚舌なんですね。(PCRの欠点は承知の上)

 

歯垢除去率(PCR:プラークコントロールレコード)がどれだけ無意味なのか

お判りいただけたでしょうか?

 

最も怖いのは「PCR=0%だから歯磨きは完璧」と洗脳する歯科業界。

誰もが異議を申し立てない馴れ合い、事なかれ主義。