世界の先進国と比較して日本のデンタルフロスの普及率は圧倒的に低い
という紛れもない事実があります。
デンタルフロスの使用率を比較すると
イタリア 75%
アメリカ 70%
スウェーデン 50%
日本 20%
と圧倒的に欧米が普及率が高く、日本は到底足元にも及びません。
では、一体何故、このような普及率の差が生まれるのでしょうか?
世界屈指の高普及率を誇るイタリアの例を見てみましょう。
元々、イタリアはデンタルフロス普及率が低迷していました。
1人の歯科衛生士アンナマリア・ジェノベーゼが一念発起し
デンタルフロスの普及活動に尽力され、現在の高普及率を達成しました。
アメリカでは「Floss or Die」(あなたはフロスと死、どちらを選びますか)
と公共メディアで大々的にデンタルフロスの重要性を訴求するキャンペーンが
展開されました。
その結果、アメリカ人にとっては歯ブラシよりもデンタルフロスのほうが
重要であるという認識が植え付けられ
「もし歯ブラシとフロスどちらか一方を旅行に持っていくとしたら?」と
いう問いに対しては、迷わず「フロス!」を選びます。
このようにデンタルフロスが高普及している国は、それなりの理由が有ります。
一方で、日本はどうでしょう?
日本で普及しない理由は簡単です。ズバリ、医療機関及びメーカーの怠慢です。
デンタルフロスはハッキリ言って面倒です。
こんな面倒な行為が普及活動も無く、広く普及するはずが有りません。
日本で今までデンタルフロスのTVCMも見た記憶が有りません。
また、今まで歯科医院で「デンタルフロスをしましょう」と言われたことは
1度も有りません。歯科医はデンタルフロスより”歯間ブラシ”を勧める傾向に
有ります。歯間ブラシは何度も薦められたことがあります。
私が、デンタルフロスを使い始めたのは40歳を過ぎてからです。
幼少期からデンタルフロスを使っていたら、歯の状態は全く違うものに
なっていたでしょう。正直、私の歯は虫歯の治療痕だらけです。
しかし過去を悔やんでも仕方ありません。
私にできることは、自分の子供にはデンタルフロスで歯の清掃を行い、
その重要性をしっかり教育することが使命だと考えています。
そしてこのブログを読んでくださる皆様にも重要性をご理解いただき、
デンタルフロスを愛用していただくとともに、伝道師として一人でも
多くの方がデンタルフロスを使っていただければ幸いです。