デンタルフロスには
ワックスタイプ
アンワックスタイプ(ワックス無し)
の2種類が有ります。
それぞれどんな人に向いているのか考えていきましょう。簡単に分類すると
ワックスタイプ
デンタルフロスを使い始めで歯間が狭い人、
デンタルフロスの糸が通りにくい人
デンタルフロスが切れやすい人
デンタルフロス初心者
アンワックスタイプ
歯間に歯石がなく、デンタルフロスが通りやすい人
しっかりと汚れを絡め取りたい人
デンタルフロス上級者
ワックスとアンワックスほぼ同価格で売られているので、
ひょっとするとワックスのほうがオトクなのでは?と
思われるかもしれませんが、断然アンワックスタイプがおすすめです。
アンワックスをオススメする理由とは・・・
①歯磨剤のフッ素を最大限に活用できる
なんでデンタルフロスと歯磨剤が関係あるの?と思われるかもしれませんが、
ワックスタイプのデンタルフロスを使うと、歯面にワックス成分が付着し、
その後、歯磨剤を使って歯磨きをした際に、歯磨剤がワックス膜に弾かれて
歯面に歯磨剤のフッ素が付着しにくい事になります。
せっかく歯磨剤に含まれているフッ素を有効活用できないのは勿体無いです。
一方アンワックスタイプだと歯磨剤を弾くことは有りません。
②繊維が広がりやすく、歯面の汚れを絡め取る能力が違う
デンタルフロスの糸は肉眼では見えませんが、顕微鏡で繊維を拡大観察すると
無数の細かい繊維を紡いでできている事が判ります。
メーカーによっては数百から1400本の繊維を紡いでいます。
デンタルフロスが唾液等を給水すると繊維は膨らみ、細かい繊維1本1本の
間隔が広がります。まるで糸を柔らかくほぐすようなイメージです。
このほぐされた繊維の束が最も効率的に歯垢を絡め取る事ができるのです。
アンワックスは給水しやすく、繊維も広がりやすいのですが、
一方ワックスタイプだと水を弾くので給水もしにくいし、
ワックスで繊維同士が固められている為、柔らかく広がることもありません。
③歯面の状態を把握しやすい
デンタルフロス上級者ともなると、デンタルフロスで歯の表面を擦ったときの
感触(ザラザラ感・ツルツル感)を感じながらフロスをしています。
ザラザラと引っかかる感覚があると歯面に歯石が存在するかもしれません。
ツルツルは本当に歯面がきれいな状態です。
この感覚はアンワックスタイプでは感じやすいのですが、ワックスタイプは
感覚が弱まるので、歯の汚れ状態を把握するのが難しくなります。
初心者で歯間にデンタルフロスが通りにくいに限り、ワックスタイプをオススメ
しますが、それ以外の方は断然アンワックスタイプがおすすめです。
ドラッグストアに売っているデンタルフロスの大半がワックスタイプのため
もしかしたらワックスタイプが主流なの?と勘違いするかもしれませんが、
あくまでもワックスタイプは初心者向け、極端に言えば2回目購入からは
アンワックスタイプをおすすめしたいくらいです。