医歯薬出版の検索で加藤敏明と入れると下記の7冊の本が出てくる。

すべて1995年から2003年までに出版され、すでに絶版となっている本である。
まさに本人と同じく過去の遺物といえる。

 

さてこの度、純チタン2種 6月から保険収載に書いたがチタン冠が保険適用となった。そのため2001年に編集に携わった「歯科技工別冊 わかった!できた!鋳造床義歯」を書庫から引っ張り出して、過去の記憶を取り戻すために読み返すこととした。

 

本書の中に西村拓也著「セレキャストシステムを使用したチタン鋳造床(無歯顎症例)の製作」という一項目がある。

当時私は、このチタン鋳造システムが最高だと評価していた。

ただそれはチタンの鋳造床の話であり、今回はチタン冠を製作する話である。

 

弊社ではすでに6月1日の製造開始には間に合わないが、システム候補を二つに絞り、どちらが確実なチタン冠が製作できるか模索中である。何度も実験を繰り返し、確実な製品として出荷できるのは夏から秋にかけてとなりそうだ。

 

製品として安定供給するには、チタン冠はなかなか手強い相手である。

何故なら鋳造されたそのクラウンは本当に純チタン2種冠ですかということである。