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先生が一通り診察を終えるまでの時間、そんなに長くはなかったけど、何か言われることは間違いないなって直感はあった
そして、診察を終えた先生からお話が
「心臓に雑音が少し聞かれます。あと気になる点がいくつか、全身の緊張が低くて哺乳力が弱いこと、少し目がつりあがってる、耳介が下がってることから染色体異常が考えられます
」
私は間髪いれず、
「ダウン症ですか
」
と聞いていました
先生はすこし驚いた顔で
「ご存知ですか?医療関係者??」
私は作業療法士であることを伝えた
だけど、ダウン症に関して正確な知識など持ち合わせてなくて、ただただ混乱していました
そのあとはトーマスの顔見ながら、先生の説明を聞いてました
涙が出てくるのを必死で押さえながら
他にもなんか話してたかもしれませんが、記憶が飛んでます
放心状態でトーマスを抱きながら病室(個室)に戻り、トーマスを見て涙があふれでてきました
まもなく、看護師さんがはいってきて、慰めてくれたのかなぁ
そして、食事は今までは食堂で同じ日に生んだママなんかと食べてたけど、そういう気にならないだろうからと部屋に運んでくれることになりました
個室にトーマスと二人、パパにはメールだったか電話だったか連絡しました
あと、お山の病院には私の大学時代の部活の先輩がいて、しかも循環器の先生だとわかり、電話しました。少し安心
夜、仕事が終わって面会にきたパパはトーマスを抱きながら、ほんとにダウン症なのかなぁって首をかしげてました
涙は私の前では見せなかったなぁ
その日の夜、パパが帰ってからはトーマスと二人
今までよりも長く感じた夜でした
日記にはこう記してありました
~トーマスは何があってもトーマスだから。パパとママはあなたを信じてるよ。聞いたときはちょっとびっくりしたけど、ママしっかり守ってあげるからね。大丈夫、みんなが支えてくれるはずだから。明日家に一緒に帰ろう。パパも楽しみに待ってるよ!!~
退院前日になりました
小児科診察と聴力スクリーニングがありましたが聴力スクリーニングは両耳ともパス
小児科診察は朝食後すぐで、同じ日に生まれた赤ちゃんと、翌日だけど三人目だから早く退院する赤ちゃんで六人いました

診察前のママたちの会話の中で、診察ってどんなことやるんだろうね
なんて話してたら、あるママがふとこんな話をしました…………
「お兄ちゃんの時、この診察で心雑音あるって言われてさぁ、びっくりしちゃったんだ。しばらく経過みてたんだけど、今はなんともないよ」
トーマスは同じ日の中で一番目に生まれたから、当然最初に呼ばれるものだと思ってたんだけど、他の子が次々呼ばれて
さっきの話が頭をよぎり、なんとなく嫌な予感
そして、とうとう最後に呼ばれて新生児室の息子の元へ
小児科の先生らしき男性が立ってました
トーマスをはだかにして診察が始まり、私はドキドキしながらみてました
~宣告~へ続く