たいぶろぐ たいぶろぐ
型は両国浪花家本店のものだそう    うっとり色の「あさやけ」
たいぶろぐ たいぶろぐ
オリジナルの箱が素敵         さすがの手さばき


あの!麻布十番「浪花家総本店」の暖簾分けが浅草にできたと聞いて行ってきました。

ほおずき市でごった返す駅前を過ぎ、ROXを過ぎ、浅草ビューホテルの向かい、黒一色のシックなお店が「浅草浪花家」です。
外観もですが、カフェになっている店内も、とってもおしゃれ。写真の展示もあってギャラリーのようです。

まずはお茶がついた「たいやきセット」を注文しました。
お茶や珈琲にもこだわっているようで、とろりとした冷煎茶の甘くて美味しいこと!
猛暑でバテ気味の心に沁み入りました。

さて、肝心の鯛焼き。
店頭で浪花家総本店で修行した若い職人さんが焼き上げた、熱々を頂きます。

あんこが絶品。さらりとした甘さで、あずきのえぐみが全くありません。さすが、あんこ命の浪花家です。
やはり天然物、香ばしくて良い香りです。天然物にしてはやや皮が厚めかな?という印象。

店主様は以前ともえ庵で書いた「鯛焼きは半径500メートルの食べ物」という言葉に共感してくださり、
限られたお客様だから、いいかげんできない、とおっしゃっていました。

焼きたてで、当たり前。待つならまた来ます、というのがご近所さんなのでしょう。
待たないで買える量を、焼きたての状態で用意しておかねばならないことがいかに大変か・・・。
普通は「そこにあるから」食べるものなのでしょうが、鯛焼き職人さんたちがこんなに真剣に、真摯に、真心を込めて焼いているのを知ってしまってから、私は鯛焼きを食べるとき、いつも魂の分身を頂くような神聖な気持ちになってしまうのです。

場所柄、お土産にして家で食べるお客さんが多いので、やや厚めの皮は持ち帰りを想定してのことだそうです。
同じ浪花家でも、場所が変われば、お客様が変われば、土地に根ざして変化するのですね。
持ち帰って家で食べた鯛焼きは、しっとりもっちりの皮にあんこがなじんで、また違う美味しさでした。

鯛焼きの他にも和スイーツが充実しており、特にかき氷のメニューが豊富。
注文ごとに抹茶を立てる「氷宇治金時」やオレンジ+カルピスの「氷オレンジ」にも惹かれましたが、私が注文したのは果肉入り苺シロップにゆであずき、ミルクの「あさやけ」。
なんて素敵なネーミング!
顔ほどもある氷にまっかな苺シロップ、たっぷりのあずき。うっとりする組み合わせです。
鯛焼きの後なのにあっという間に食べてしまいました。

そうそう、持ち帰り用の箱や紙袋がまた素敵なのです。
なんと、女の子ならみんな大好き宇野亜喜良デザイン!
隅々まで女子の心を潤わせてくれます。

数年前まで鯛焼き過疎地だったのに、写楽、勝、くりこ庵、そしてこの浅草浪花家と次々とオープンし、あっという間に鯛焼きタウンとなった浅草。
あれだけ食べたのに帰り際に写楽の鯛焼きも食べてしまって、私って本当に好きなのだなぁ、と実感いたしました。

HP http://a-naniwaya.com/top.html
住所 東京都台東区浅草2-12-4
TEL 03-3842-0988
たいまっぷ地図
http://maps.google.co.jp/maps/ms?msid=214054966012981678162.00044eaa29a9ab521bba0&msa=0&ll=35.715908,139.79182&spn=0.013171,0.016608