家庭裁判所。
なにもわからないまま、行ってみる。
一人でごちゃごちゃやってても、混乱するだけだし。
昔から、よく言われた私の性格、「猪突猛進」
家庭裁判所というだけあって、頭のよさそうな方たちが数人一斉にこちらを向く。
「旦那が家をでていきまして」と受付で大胆に話を始めると、
体格のよいメガネが、私を個室に通してくれる。
私の要領を得ない話をずっと聞いてくれた。
さすがにこういうところの方は聞き上手。
吐き出しまくり、泣きじゃくった。
話し終えて。
家庭裁判所の体格のいいメガネが口を開く。
「で、どうしたいですか?」
どうと、いうと?
「離婚する方向なのか、帰ってくるのを待つのか」
離婚……???考えれない。
どうしたいのか、自分でもわからなくてここに来た。
私は、どうしたいのか、どうしたらいいのか。
何をするべきなのか。