令和2年4月某日

打合せを終えた私は、最寄りのICから高速道路に乗り車を走らせ帰路についた。

目が霞み、頭痛も始まってきた。

私は、緊張しているであろうか?

ハンドルを握る手が汗ばんでいるのがわかる。

運転に集中しなければと思えば思うほど意識に邪魔が入る。

首都は、日本は、世界はこの先どうなっていく?

未来に繋ぐべく子供たちに何を遺す?



運転中どれだけ考えていたのだろうか、ふと気づくと、自宅最寄りのICの案内板が視界に入った。



そのまま真っ直ぐ帰宅し、出張中3日分の衣類を洗濯機に放り込み、風呂で身体を温め、買い置きの袋麺を茹でて胃に放り込むように食らった。



そして私は、今日の打合せ前に手に入れたものに明日以降の己の未来を託し、寝床に着いてすぐ、貪るようにして眠った。





翌朝、鋭い痛みで目覚めた。



あ!

だいぶ腫れが引いてる爆笑

けど出血して大変ショボーン



私の願いは叶った。


しかしこれはまだ通過点、すぐ次の対策を取る!
👇




初めて経験する困難だが、こんな痛みなど、今まで越えてきた試練に比べたら屁でもない。
☝️
(屁は痛くてできない)


打てる手は全て打つ!



私は最寄りの、合法なドラッグを販売している店舗に向かった。



歩く私のその足音は、猫のように、まるで音もなく忍び寄る殺し屋のように歩を進めた。
☝️
(痛くてちゃんと歩けない)



周囲に気を配り、
☝️
(つまずいたらアウトなので首を直角に曲げて足元を確認)

そして平静を装い、合法なドラッグを販売しているストアに着いた。



ここで私は運命的な出会いをした。

白いロング丈の上衣を纏ったオジン、おそらくドラッグを混ぜたりするスキルを持った男・・。
☝️
(普通に調剤師て言え)

その男の波乱に満ちた過去の人生において、今の私と同じ痛みを越えたパイセン・・。



パイセンは優しく微笑み私に語りかけた。

「男性用は前後逆に装着するといいです」
👇




目当てのブツを手に入れた私は、合法なドラッグを販売するストアを後にし、そしてもう二度とそのストアを振り返ることはしなかった。
☝️
(だからなんだってんだ)




それはあのパイセンから相伝(そうでん)された、もう一つの金言を実行するために・・。









BMWのドアがいつもより重く感じる。

慎重になりすぎ、運転席に座るまでかなりの時を要した。

およそ四半刻かかった。
☝️
(30分て言え)



ATでよかった。

左足で突っ走り、背もたれに身体を押しつけ腰を浮かす筋トレ方式。
☝️
(脳トレしろ)

私はその態勢を保ったまま車を走らせ、そしてパイセンに教えてもらった目的地に着いた。



降りる時も四ハンコック掛かってるうちに、同じ頃に斜向かいに駐車し、そして買い物を済ませて戻ってきた女性の熱い視線を感じた。
☝️
(不審者だと思われてんだアホ)




だが、そんなことに構っているほど今の私は優しくない。
☝️
(余裕がない)




パイセンの金言通りのブツを購入し、早速私はそれをBMWのドライバーズシートに乗せた。




最高のバディだニヤリ

正直、私の左足はもう限界だった。

車を走らせ、私はひとりごちた。

「宜しくな、相棒!」




頼りになるバディのアシストを受け帰宅し、出張で出来なかった3日分の仕事をこなす。


その仕事を日没まで続け、ひと息入れようと白湯を入れた。
☝️
(珈琲は刺激が強いかも?と寒がる私)




適度な休憩をせねば効率は上がらない。

つかの間のリラックスタイムでそれは起きた。

恐れてたこと、それは「オーバーシュート」

あの憎き奴は、実は外にもいる。




油断し、屁をした時の風圧で憎き奴が吐血しやがった。
☝️
(めっちゃ痛い)




私は誓った。

これ以上見えざる奴らに、
☝️
(場所が場所だけに見えない)好き勝手などさせない。




私は強い気持ちで、己の下半身に緊急事態宣言を発令した。


必ず封じ込める!

ロックダウン!


併せて、屁の自粛も強く呼びかけた。



おしまい




初めて痔になってしまった時に、ずっと頭の中で流れていた曲です。
名曲を使ってしまいすいません。m(_ _)m
👇
大澤 誉志幸
「そして僕は途方に暮れる」

YouTube先生より拝借
下差し