価値。くだらない男と分かっている。たくさん尽くしても、消しゴムの消しカスを床に払い落とすみたいにちょっとずつ、感謝も恩もマナーもなくちょっとずつ。仇になって返してくることも。でも、つまらない男ではないし、うまいのだ。きっと身体に良くないし、何だかよく分からない成分でできているあのお菓子のようにクセになるのだ。彼は、クレーンゲームの景品の酢昆布みたいなもの。たくさんお金や愛を使ってもなかなか獲れない。獲れたところで、酢昆布。あーあ。何でこんなのに時間も金も使ってしまったのだろうと思うのだろう。