父も母も介護施設に入所し

実家には誰も住んでいじゃい状態が数ヶ月続いた。

 

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けれど母は実家を手放すのが心許ないとのことで

家賃だけは毎月払っていた。

 

 

母が独りで生活をしていた時

母はほぼ一室で1日を過ごし

風呂にもろくに入らず

料理もたまにしかしていなかった。

 

 

それでも人がそこにいたということは

家にとっては大きな意味があったのだろう。

 


 

 



誰もいなくなった家は

 

元々伸び放題だった草だったが

さらに勢いを増してどんどん草が生い茂り

コンクリートを草が突き破ってきた。

 

 

 

玄関の木の部分は腐っており

鍵はかかっていても

簡単に他人に侵入を許してしまいそうだ。

 

 

ちなみに鍵は数年前から壊れており

簡易的なものに南京錠に防犯を任せるという有様。

 

 

 

 

両親は

「盗られるものもないから」

と言っていたが自分の身を盗られることは考えなかったのだろうか。

 

 

 

 

床を踏むとミシッと音がして

床の板もたわんできている。

 

 

絵に描いたたようなボロ家

 


 

 



思えば子供の頃からこの家が大嫌いだった。

 

 

特に同級生にからかわれるのが一番耐えられなかった。

 

 

 

家に呼んだことがある幼少期からの友達以外を

家に呼びたくはなかったし

 

 

中学などで一緒に帰ることになった時には

家を通り過ぎて

家と全然関係ないところで別れるなどしてごまかした。

 

 


 

 

自分の能力について

劣っているとかみっともないとか

お前の投稿パッとしないくせによく毎日SNS投稿できるなとか

 

 

言われるのはある程度仕方がないが

家のボロさなどどうしようもない。

 

 

 

親の生活の上に自分の生活が乗っかっているだけで

私が好き好んでこのボロ屋に住んでいるわけでなはい。

 





 

だからと言って今すぐに自分が

バイトをするなり投資をするなり

お金を稼いだり家を修繕するなど

何かできるわけでもなく

 

 

家のことを思うと

そのやるせなさと悔しさと悲しさで

すぐに体と心がいっぱいになる。

 

 

 

 

しかし大人になった今

この家を手放す方向に向かえていることが

 

そして同じくこの家で育った兄と協力していることが

 

私の心を前向きにし

なんならワクワクしてたくらいだ。