コンサルに興味のある方もいると思いますので、どんな経験をしたのか、あくまでわたしの場合という事で紹介します。
以前に書いたようにコンサルの業務領域は非常に広範です。ですので、わたしの場合の経験といっても一例に過ぎません。
あと、やったことがない仕事ということは全くいいわけになりません。
むしろやったことがない仕事だからこそそれをどのように整理したけりをつけるかが醍醐味です。
いた期間は短く3年程度で、関わった案件は以下の通りです。
・メーカーの資金繰り支援(資金繰モデルの作成、改善案の策定・実行)
・メーカーの金融機関対応(月次報告、追加支援調整)
・メーカーの事業整理(ヨーロッパ事業撤退、北米事業売却、など)
・メーカーのオーナー株売却の売り手FA
・ゼネコンのビジネスDD
・ゼネコンの事業計画策定支援(全社戦略・コスト削減)
・ゼネコンのビジネスフロー改善
・総合電機メーカーのアフターサービス子会社のコスト削減
・メーカーの管理会計制度構築支援
・メーカーの在庫削減
・メーカーの事業計画策定支援(構造改革メニューの洗いだし、実行)
・メーカーの営業改革(システム化まで対応)
etc
盛りだくさんです。
最後にシステムなんて全くわからないのにシステム化対応までやらされたときはほんとにビックリしましたね。
さて、わたしがコンサルに行ってよかったと思うのは、以下の通りです。
①汎用的なスキルアップ
監査法人時代と比較してExcel、パワポの作成スキルが著しく向上しました。
また、何が課題でそれをどのように解決していくのかを分析検討する問題解決のスキルが身に付きました。
②マインドセットの改善
とにかく能動的に仕事に取り組むようになりました。監査法人時代は仕事自体がそういう仕事ということもありますが、やはり受け身で仕事をしていたなと反省しています。
上記の二点はどのコンサルにいっても身に付くものだと思います。そして、プロフェッショナルとして働いていく上で、ファンド・投資銀行等に転職する上では極めて重要なことだと思います。
わたしの場合は上司に恵まれました。とても厳しい人でしたね。。。
お互い今は別の会社にいますがいまだに仲良くしてます。
その人に言われたことは結構心に残ってまして、何個か紹介します。
①5倍のスピードで仕事してくんないと話にならないから
これは初めてその人と仕事した日に言われました。だいたいこういうことをいう人って自分は5倍速でできないんですが、この方はほんとに問題整理する頭の回転も早く、エクセルワーク、パワポをつくるのも当時の私からしたら信じられないスピードでした。
わたしも監査法人では早い方でしたが全然でしたね。
②何もソリューションを提供できないんだったら君に価値ないから
ある日のクライアントとのミーティングが終わった際に言われました。クライアントとの議論を深めたり、問題の本質が何かをつきつめたり、その解決策を日々議論しますが、最初のうちはまぁ黙ってみてました。
すると、ものすごい剣幕でキレられました。当たり前といえば当たり前ですが、ファシリテーションの経験もない私にはなかなかハードル高い要求でしたね。
③言われた通りにしかやらないんだったらロボット買うから
これはどんな仕事でもありがちですが、上司からの指示に基づいて仕事をした場合にしばしば起きるハレーションですね。結局のところ言われた通りにやっても求められるクオリティでなければNGということです。
プロフェッショナルとして仕事を請け負っているのですから当然のことですが、このように思われないためには仕事の進め方を工夫する必要があります。
まず、お互いの目線を仕事を始める前に合わせ、その上で進捗を報告(当初想定と異なればその内容と自分の考えを伝える)、適宜方向修正といった感じで進めることが重要だと学びました。
上記以外にも多くのお叱りを受けました。
本当に厳しい方でこの方と仕事をした人はことごとく干されてました。
そんな中私はなんとか食らいつき、1年半一緒のプロジェクトをやったのですが、その方が退職される時には、お前は決して頭が切れるわけではないが、いうことは何もないと言われたときは本当にうれしかったです。
これから会計士になられる方もすでに監査法人にいらっしゃる若手の方にお伝えしたいのは、仕事をしていく上で「マインドセット」は非常に重要です。
仮に監査法人でキャリアを終えるのだとしても最終的には、パートナーとなると監査のデリバリーだけではなく仕事をオリジネーションできないといけません。
オリジネーションをしていくためには、目の前のクライアントの課題は何なのか、その解決のためには何が必要なのかを考え、提案していく必要があります。(切り口は会計ということになるのでしょうが)
これを仕事をとってこいと言われてからやるのか、一年目の時から心がけて仕事をするのかでは大きな差がつくはずです。
ぜひ、単に監査をこなすだけではなく、会計という専門性を軸に目の前のクライアントに何か提供できることがないかをひたむきに考えながら仕事をして下さい。