村上龍「希望の国のエクソダス」 | 『青年』小泉純一のブログ

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こんにちは(^^)

村上龍の『希望の国のエクソダス』を読んだ。読むのに、すごく時間がかかってしまった。経済関係の語句が多くて、なかなか理解も中途半端なまま読み進めていったけれども、それに関係なく読み応えのある小説だったと思う。
というのは、主題がはっきりしているからだろうけど。著者があとがきで述べているように、単純に誰かを期待して書いたものではない気がする。物語の主体が中学生にあるからと言って、中学生に頑張れ!と言っているわけではなく。
書かれたのは結構前だけど、今読んでも面白い。内容は自分には難しくて、その面白さの半分も気づけなかったかもだけど。
考えさせられるところは多かったな。現社会を違った覚悟から見ることや、賛否両論あるけれど、既存の社会構造を疑うことの必要さとか…

しかし、目の前の中学生をみていると、この作品はファンタジーにしか思えない。悲しいけど、ここまで世間を悲観している子たちは少ないかも。

最近、みんながみんな危機感を抱く必要はないのかもと思い始めた。
それこそインテリの仕事なんじゃないかって。
インテリがあーだこーだ言うのを疎ましく思う人が多い。
自分のこと頭が悪いとか思ってるのなら、誰かの考えを素直に受け入れるのも大切なんじゃないかって。
それこそ、僕なんかは知らないことが多いし、集中力もなくてなかなか勉強にも身が入らない。
でも、なるべく誰かの話は聞くようにしたい。最近、そんなことを強く感じる。

さああて、さああて。