今年は初めての二尺×六尺サイズ
室生犀星詩集
『初めて「カラマゾフ兄弟」を読んだ晩のこと』より
温かい晩の靄は一つの生きもののようにその濡れた地と梢とにかかっていた
自分は彼の愛すべき孤独な小さな音響が実に自然に寂然として
目の前に落ちるのをきいていた
以前、題材を探していたときに貼った付箋は
いつもそのままに
ただ、後で見返したときに
「なぜ…ここに付箋紙を……???」と
自分でも不思議になることがしばしば…
何度読み返しても「?」なところは
付箋紙をはがしますが
その時は、その一節に何か感じたんだろうなぁ
自分のことって分からないね
一花書道教室