前回の続き。

この半年で、私と店長2人の間に

何度食に関する話題が上っただろうか

いや、わからない(反語)


既に決定された不本意な事項として

〆サバの刺身(美味い奴に限り)

厚揚げ

は少なくとも6:4の割合で店長が多く食べる。

気を抜くと7:3くらいになるので注意が必要である。

お互い取りとめのない会話をしつつ、

内心ツマミを狙って火花を散らしつつ、

しかし笑顔で牽制をかけながらつまむのである。







いや、つまむのである

じゃないわ。

小学生か私達は。

もういっそつままれろ。





今のところ喧嘩はしていないが、

食に関する論争はよく起こる。

初期の頃のこと。


「何か食べられないものある?」


「牡蠣ダメです」


「えーじゃあオイスターバーとか一緒に行けないじゃん」


「あァもう、連れてかれたら

 たぶんずっと白目でビール呑んでます」


「…(笑)

 まァ牡蠣はね、クセあるしな」


「何か嫌いなものあります?」


「…冷麦」


「冷麦?

 え、麺類は大好きなんじゃないんですか?

 素麺は?」


「素麺は好き^^」


「……意味が分からない…(笑)」


「俺も良く分からないけどダメなの

 でも例えば、あなたの実家に行って

 冷麦が出たりしたら笑顔で食べるよ」


「あーまァ、私も同じ状況で牡蠣出たら食べます」


「でしょ。でも、

 2時間後くらいに急用思い出すかもしれない


「帰るの?東京に!?

 冷麦でェェェ!!!?


「うむ(笑)」


「………(笑)」


「でも冬場に牡蠣鍋とか出来ないね」


「いや、しても良いですよ

 私も急用思い出すかもしれないけど(笑)」


「わかった、別の鍋で火ィ通して俺だけ食べる(笑)

 でももしかしたらこっそり無断で入れるかも(笑)」


「…夏に私が『素麺ですよ』って出したものの中に

 そっと冷麦も混じってたらどうですか」


「ごめんなさい俺が悪かったそれは嫌だ」


「…しませんけどねそんなこと(笑)」


「今想像して泣きそうになった」


「…(笑)」


「あ、あと白滝の結んであるの嫌い


「…普通のは?」


「好き

 むしろ鍋の中身で上位に来るくらい好き」


「全然分からない…(苦笑)」


「結んであるの出てきたら、一旦歯で解いて食べる

 ていうか結ぶ意味が分からない」


「…(笑)

 それはホラ、鍋の中であちこち散らからないように

 …じゃないですかね。

 でも需要あるんですよ

 だって元々結んであるのも売ってますもん」


「そんなのあんの!?

 …信じがたい……」


「私の方が信じがたいですよ

 初めて聞きましたよそんな好き嫌い持つ人」


「俺も初めて言ったわこんなこと。

 なんなら今ちょっと恥ずかしくなってるからねコレ」


「……(笑)」


そして昨日。

肉じゃがを作り、マロニーを投入した私。

一応記しておくが、普通は入れないことは知っている。

ただ私がマロニー好きなだけである。


「肉じゃが美味しいね」


「あ、どーもどーもへへー」


「でもマロニーは全部食べて良いからね」


「…マロニー嫌いなんですか」


「嫌いだね」


「えええええ

 私、鍋も肉じゃがも、葛きりかマロニー入れたいんですけど」


「えー…葛切りもマロニーも好きじゃない…」


「えええええ

 私むしろ白滝入れずにマロニーなのに!」


「えええええ?

 美味いか?アレ…」


「付き合い始めて半年目にして分かる

 驚愕の事実ですね…(笑)」


「…(笑)」


「いや、だって白滝って歯ごたえが一定のトーンじゃないですか

 マロニーを固めに茹でて食べたいんですよアルデンテですよ」


「アルデンテは俺も好きだけども!

 なんか…違くない?(笑)」


「そう?(笑)

 まー何にせよ、白滝・春雨よりは断然マロニー・葛きり派ですね」


「春雨もダメなの!?

 俺春雨好きなんだけど!(笑)」


「うんまァそれは薄々知ってましたけど。

 だって春雨も歯ごたえないし…

 割と好きなんですけどね。

 あと消化しきれなくて、食べ過ぎると胃が痛くなる(笑)」


「聞いたことないよそんな人(笑)」


「うちの家族皆そうなんですー!(笑)

 ビーフンとか米粉は良いけど、なんだっけあの、

 緑豆?がダメなのかも」


「それ絶対にマイノリティだから(笑)」


「それは認めるけど…」


「まー今度の冬に鍋する時は

 白滝とマロニー両方入れようか…」


「うむ」



…………。

馬鹿すぎるでしょコレもう

酔っ払いが2人揃うとこうなるんですよ

恐るべしですよもう。

いや私に至ってはほぼ素面だからね

ホント怖いわもう。



じゃっ

先日バイトでとんでもないミスをしたイチですこんにちは。
ざっくり書くと、
金曜21時からシフトだったのに、
その日の昼に実家に帰ってしまった
という、



ざっくり書いただけでもとんでもないな!!
本当にすみませんでしたァァァァ!!!!



ていうか当日朝、店長と


「今日の夜は来るの?」

「いや、今日は実家に帰ります」

「あ、そうなの」


ってやり取りしたんだよ
で、店長から21時00分にメール来て


「今どこ?」

「実家です」

「シフト見た?」



「すみません今見ましたホントにごめんなさいー!!!!!!」



後日、店長からお話があります。


っていう、



思い出しただけでも恐ろしいわ!!



店長から
って強調せんでも分かるわ!
むしろ怖すぎるから!!

そして3日後、
16時入りだった私は店に入ると同時に平謝り。

結論から言うと、店長からは

「初犯だし今回は良いよ
 ただ連絡無しでシフトに穴開けることの重大さは分かってね」

と言われ、
遅番だった副店長には

「大丈夫、根に持つから^^
 事あるごとに言うから(笑)」

と言われ、怒られるより心苦しいわい…


その後、仕込みをしながら翌日のプランを提案する店長
(翌日店長と私は休み)


「午前中は犬を連れて公園
 昼は蕎麦食べに行った後、
 店の椅子とか新しく買おうと思ってるもの下見して買物して
 夜は前から言ってたジンギスカンでも行く?」


みたいな。


「あ…それなんですけど、私
 一昨日、親不知抜いたんです」

「ええええ
 じゃあジンギスカン行けないじゃん!!」

「すいません…」

「先週からこの日は夜飲もうって言ってたじゃーん」

「いや~行ったらいきなり抜かれちゃって(笑)」

「そういう時はメールをくれ
 『抜かれたー!!!!
 って」

「いや…無断欠勤して大反省してた私に
 それはハードル高過ぎます」

「不謹慎な奴だ って怒られるんじゃないかって?(笑)」

「えぇ(笑)」

「(笑)」

「でも肉食べたい…」

「食べたいんだ(笑)
 …別に行っても良いよ
 あなた野菜担当で俺が肉担当するから」

「いやいや、有り得ない」

「有り得ない、って(笑)」

「もう拷問ですよね
 もしくは罰ゲーム……ていうか…罰?」

「(笑)
 わかった、ジンギスカンはまた今度ね
 普通の焼肉屋行くか」

「うんうんうん^^」

「あなたくらいの歳の女の子で
 好きな食べ物、肉!!って珍しくない?」

「え、そうですかね
 普通は何だろ、…スイーツ?
 (笑)

 私、白米と肉とお酒ですけど」




自分でも引くくらいの可愛げなさだぜ…




食に関する話は2人共熱い。

続く。




親不知を1本抜歯したイチですこんにちは。

抜いてから7時間経つのに血が止まりません先生。

…まーいいか。



先日のこと。

私は10時頃先に起きて出掛け、

12時半過ぎに用事を済ませて帰ってきた。
ボーッと食事をしていると、
犬の散歩から帰って来る店長。


「あ、お帰りなさ~い」

「ただいまー
 ………え? お帰り…
 ……おはよう?
 早いね…」

「あ、おはようごぜーます」

「もう学校行ってきたの?」

「いや、それはこれから。
 さっきまでは別件です」

「あーそういや昨日言ってたね
 …って食事中かい(笑)」


私はこの時、
前日作った煮物を食べていた


「そういやさっき見たんだけど
 煮物美味しそうだよね
 帰ってきたら食べたいから
 俺の分残しといてね」

「………え!!?」

「……………え?
 まさか全部食べるつもり?
 普通俺の分取っておくよね
 タッパーとかに入れて
 ていうか量結構あるでしょ!?」

「…あと2食分くらいかな
 私のお昼と晩御飯…くらい?」

「ええええ?
 え? ちょっとまじで?
 ………も~良いよ
 どぉ~せ俺の分は無いんだ
 また俺の好きな蒟蒻は残らないんだ……」


犬の脚を洗いながらやさぐれている店長


「やばい拗ねてる(笑)
 わー…うーそ!!
 ごめんね嘘!
 残しとくって!
 なんなら蒟蒻余ってるし!!
 今回それ見越していっぱい入れたし!!」

「ホントにー?」

「うん(笑)」


引き続き煮物を食す私


「どれ、ちょっと一口頂戴」

「どうぞ…ていうか一口しかないですけど」


「………うま、
 ちょっとォ何ー?
 美味しいじゃなーい!!


「あ、ホントに?
 うへへ」



…なんでオネエ口調?



「…ホント残しといてね!?」

「まぁ……考えときます…」

「嘘でしょ
 普通俺の分タッパーとかに入れて取っておくよね
 全部食べるとかさァ有り得ないよね」

「2度目ですねその台詞(笑)」

「だって美味しく作って
 1人で食べるとか有り得ないもの」

「いや前に
 『美味しく出来たら
 残しといて良いよ
 でも失敗したら1人で食べて良いよ』
 って言われたのが忘れられなくて…」

「そうだけどさァ
 俺が煮物に目がないの知ってるくせに酷いぜ…」

「はいはいはい遅刻しますぞ」

「はい~…」


食の恨みは怖いからな
ちゃんと取っておきますとも
でも美味しく出来たんだよな
私今猛烈にお腹減ってるんだよな…
食べ…いやいや……
…でも…いやいやいやいや


…という葛藤を延々と繰り返し

渋々2人前程タッパーに入れて冷蔵庫に入れた。


さらに後日談。


結局その日は酒を呑まなかったので

煮物は翌日に回った。

因みに翌日は

私が仕事で帰りが深夜1時

店長休み、という日だった。


帰るとほろ酔い状態の店長。



「お帰りお疲れ~^^」


「あ、お疲れ様です

 ………煮物食べちゃったんですか」


「え、うん美味しかったよ^^」


「私の分はァァァ!!?」


「えっ嘘あんだけ食べてたじゃん!!!

 だから残りは俺のでしょ!?」


「2人前くらいあったでしょォォォ?」


「……うん」


「一緒に呑もうと思ってたのにー…」


「ごめんてー

 えー悪かったよーごめんねー

 はいはいビールあるよ」


「良い、許す

 …美味しかった?」


「うん、美味しかった

 …でもさァ俺、もう1個入れて欲しいのあるんだよね」


「牛蒡でしょ」


「あ、何、分かってんだ」

「材料切りながら思い出したんだけど

 買いに行くのもな、と思って」


「なるほどね

 鶏肉、人参、里芋、椎茸、蒟蒻と来たら牛蒡だよね」


「うん、あとは蓮根とかね

 これからの季節によっては筍とかね

 飾りできぬさやとか?」


「良いねー^^

 …でも牛蒡入れてっつったけど

 入れ過ぎも好きじゃないんだよね」


「泥臭くなるから?」


「そうそうそう!」


「アクが強いですからね…

 一回アク抜くのも手間ですしね」


「奥が深いよな煮物…」


「ですな……」




煮物の作り方が酒の肴て。

煮物大好きか




…いや、好きなんですけど。


取り敢えず今は抜いたばっかの親不知が不快なので寝ます

おやすみなせ~

久々に休みなイチですこんにちは。

コレ書いたら買い物行って来ます。



10日以上も前だけど、バレンタインの話。

自分が食べたいから という理由でブラウニーを焼いて

小分けにして持って行った私。

冷蔵庫に入れてあることを賄い中に思い出したので副店長に伝えた。



「…あ、そういやブラウニー作ったんで、

 良かったらどうぞ」


「うん……!!(´U`)」




なんか……

初孫見たおじいちゃんみたいな顔しとる…




いや、どんな顔だ。




「…なんか…あの…大丈夫ですか?

 めっちゃニコニコしてません!?」


「うん……(笑)

 いや………イチさんも女の子らしいとこあるんだね…(´∀`)」


「どういう意味ですか!!!(笑)

 いやていうか一応女の子ですが!!!」


「うん………(´∀`)(ニコニコニコ」




怖いなもう!!!!




で、作りたてから味見してなかったので

私もひとつ貰って味見をしてた。



「美味しく出来た?(´∀`)」




だから顔!!!!




「うー…ん、と、流石に焼き立てにはかなわないですけど…

 ていうか、冷蔵庫に入れとくと重くなっちゃうんですね

 でも出しっぱだと溶けちゃうし…食感が難しいです」


「そうか…

 でも俺お菓子うまく出来なくても、全然へこまない

 料理は『味決まんねえなー…』とか凄い気になるけど」


「ほあー

 …あ、そういえば、副店長

 賄いで作ってくれる卵焼きって、何入ってるんですか?」


「砂糖と醤油、出汁、みりん

 だよ」


「あれ?

 普通だ……

 アレむちゃくちゃ美味しいなと思ってて

 凄い好きなんですけど」


「出汁がね

 一応化学調味料じゃなくて、採ったやつだから」


「あァ……

 もしかして家でも出汁採ってます?」


「うん(即答」


「え!!!!?

 ホントに!!?」


「うん。

 流石に毎日じゃないけど

 3回に分けて使い切るくらいの量を毎回採って

 夜中小腹が空いた時とかに、うどんとか作って使ってる」


「ほへー……

 マメだー………」


「……(笑)」



店長も家で

麺つゆとポン酢を自分で作ってるし

何なのこの人達の主婦力。




話は変わって昨日。

壊れかけている為、水が止まりきらない

という問題を抱えていたホールの水道。

閉店間際、直そうとしていた店長が引き攣った顔でこっちを見てくる。



「どうしました」


「水が…見てコレ止まらなくなった…やべえ」


「うわ、えッ

 なんですかコレ」


「どうしよう…」


「クラシアンじゃないすか?

 ところでちょっと水道使いたかったんですけど…」


「あ、イチさんキッチンの使っても良いよ」


「あ、…いや良いよ使って」


「ども」


「……まじでクラシアンじゃない?」


「ですよね……

 店長凄い体勢で止めにかかってますしね…」


くらーし安心クラーシアン♪(笑)


「(笑)」




余裕!!!!!!




「あ、ちょ、もっかい使って良いですか」


「ちょ、今ヤバいから邪魔しないで!」


「はい?

 はーい…」



この後クラシアンに電話し

更には副店長が天井裏に潜り込みバルブを捻る

という戦いが行われる。

蛇口のレバーを取ってしまった為、金属部を直接回すのだが

回らなくなってしまっている。

無理やり抑えつけとくと水の勢いは弱まるのだが、如何せん止まらない。



「コレでイチさんが直したら超カッコイイよね(笑)」


「クラシアンの人来た頃に

 『すいません、直りました』みたいな(笑)」


「(笑)」



数分後。

内部のパッキンの関係じゃないか と気付く店長。

再度蛇口の部分をどうにかこうにかし、

副店長にはバルブを捻って貰っている。



「ちょっとイチイチイチ!!!!!」


「……呼び方普通になっちゃってますけど」


「大丈夫だよ副店長しかいないから!

 …ていうか見てコレ!!止まりかけてる!!」


「あ、」


副店長ーもうちょい捻って!!


はーい


「………………止まった」


「わぉ」


「止まった――――――!!!!!

 っしゃぁぁぁ!!!

 ………遂に…遂に俺は水道を克服した…!!!!」


「噛み締めてる…(笑)」


「なんでそんな冷めてるんだよー

 クールだなーもー」


「いや…なんか疲れちゃって…」


ま、これというのも…(ドヤ」


あ、ちょっと仕事の続きしたいんで


「言わせて!

 決めゼリフは最後まで言わせて!!!(笑)」


「言わせないです」


「いやいやいや、

 この俺に


言わせないですって(笑)」


「……ッ(爆笑)」


「……(笑)」


「…ていうかさ、昔似たようなことあった時

 ××会社に修理頼んだんだよ。

 で、そん時修理費だの何だので2万取られたの

 でもコレ要は、中のパッキンの問題だったってことは

 俺でもイケたんだよ。

 勿体無いことしたわー2万

 世の中の仕組みが分かったよねー(しみじみ)」


「世の中の仕組みが分かってなによりですね

 …水道で(笑)」


「…馬鹿にしてんだろー(笑)」


「いやいや、してないですよ?」


「さっきのは…「邪魔しないで」は俺も言いすぎたごめん

 ちょっと気が立ってたんだ」


「………(笑)

 …良いんですよ、もう

 水に流しましょう

 水道のトラブルだけに(ドヤ」


「………くっそ……

 上手いことまとめられた…

 持って行かれた…ッ(爆笑)」


「おあとがよろしいようで……

 じゃっ

 上がりますお疲れ様でしたー!!(笑)」


「…ッ(笑)

 お疲れー」



最近自分のオッサン化がとどまることを知らない。

やばいねコレは。

諦めてるけど。



ではまたー

部屋ん中が寒過ぎて凍えそうです

イチですこんにちは。



先日割と忙しかった日のこと。

オーダーがあらかた捌け、ちょっと余裕になる。

で、料理を運ぼうとすると妙にはしゃいでる店長。



「ちょっと見て見て!!!^^」


「?」


久々に100点に近いオムレツ出来た!!^^



うちの店のオムレツは、私が言うのもなんだが、

超綺麗である。

が、店長副店長にもそれぞれ自分の中でラインがあるらしく

店長曰く

「80点以上なら出せる。

 平均すると90点くらいで作れるけど、

 年に1回くらい出せないようなのも出来る。

 因みに100点が出来るのも年に1、2回」

とのこと。

なるほど、今日がその日ですか…



ドラクエで言うところの、

 『かいしんのいちげき!!』ってカンジかな


「……(笑)」




こうかはばつぐんだ ?


…余裕か!!




更には仕事を終えた後

店長・副店長と3人で4時間で16杯、日本酒8合、会計1万4千円

という恐ろしい呑み会、もとい、副店長の誕生会を開催した。


この日、本来は同じビルの下にあるチェーンに行くはずだったのだが

「美味しくないしどうせならウチの店でやろうぜ

 売上にも貢献できるし」

という店長の一言によって、自給自足呑み会が開催された。



「ドリンクはあなた担当ね

 ツマミは好きなモンオーダーしな

 なんでも作るから^^」


「なんでも良いんですか!?^^」


「揚げ物以外ね!!!!^^」


「……あい…(ハモった…)

 じゃあ………もつ煮で…」


「あいよー」



コレ、最大限空気読んだ私のオーダー。

因みにその他のツマミ(全部実際のメニューから)

・白子ポン酢

・刺身盛合わせ

・サラダ

・冷奴

・ぬかづけ

・…まだあった気がするんだが思い出せない……


とりあえずオシャレさとか欠片もない

完全に酒呑みの為のメニューだった。


で、お店の今後のこととか、仕事の真面目な話から始まり

パチンコの話になり、彼女の話になり、

綾波レイのコスプレ云々の話に終わった。



「ちょっと副店長に××(最近ずっと行ってるパチンコ屋)で

 何連勝したか教えて上げて」


「…あ、えーと…11連勝?です…?」


「………。」


「詳しくは私覚えてないんですけど、

 分かりやすく言うと、全勝です」


「うっわ…orz(目に見えてヘコむ」


「や、だから副店長も××に行ったらどうですか、っていう…

 あの店めちゃくちゃ良いですよ

 頑張って探せば必ず回る台ありますもん」


「うん……」


「ていうかなんで○○(副店長の行きつけの店)に拘るんですか?

 近いから?」


「めんどくさいから ってのは無しな(笑)」


「…まだ貯玉があるんですよ……(笑)」


「あァ……」




サービスしてくれるようになるまで

貯玉使わずにとっておけばいいのに…




そして刺身の盛り合わせ最後の1枚の生タコを食べようと

私が醤油皿にわさびを乗せていると、



目の前でタコに箸をつける店長。



「…ぁ、」


「あー…!!」


「…え?」


「今、食べようとしてたんだよね?(笑)」


「そうです…どうぞ店長…早いモン勝ちですから…

 ……うッ…(涙目)」


「嘘でしょゴメン悪かったよ!!!

 良いよ食べて!!」


「わーいいただきまーす^^」


「嘘泣きかよ!」


「………(笑)」


「うまー」


「…はー……

 俺この人と付き合い始めてから明らかに

 家でツマミ食うスピードが上がっちゃったんだよね…」


「……(笑)」


「最初の頃にさ、煮物があって、

 好きなものは最後に食べたいから、とっといたのね。

 で、ふと見たら、俺の好きな蒟蒻がないの!

 俺煮物は椎茸、蒟蒻の順で大好きなのにさー…」


「私、煮物じゃ蒟蒻、椎茸の順で好きなんですよね(笑)」


「好みが被ってるんですね(笑)」


「うん」


「蒟蒻事件以来、いつ食われんじゃねえかと心配で

 必然的にスピードが上がってさ…

 トラウマだよもう」


「だって呑むペースが違うんですもん

 私はどっちかって言うとお腹減ってるから食べたいし」


「ペースが違うとね…

 あと好みがデコボコなら良かったんですけどね(笑)」


「だからそれ以来2人とも好きなものは2倍作ろうと決めた。

 ガッつかないように」


「反省してますってば…」


「……(笑)」



で、思い出した後日談。

お通しが煮物だった日のこと。

賄いもそのあまりが出た。



「今年に入ってから一回も煮物作ってないことに気付いたからさ…

 あと個人的に俺が食べたかったってのもあるけど」


「へぇ…

 私もこの間食べたいなーと思って

 (店長の家で)作ろうかなーと思ったんですけど、

 それから暫く忙しいから来れなくなるかも、

 って時だったのでやめちゃいました。

 残ってもなーと思って」


「あー…

 別に残っても良いよ?

 美味しかったら全部俺が食べるよ」


「いや、美味しかったら私も持って帰りますんで」


「残ってたら失敗したってことなのか」


「そうなります(笑)」


「なんてやつだ…(笑)」


「……(笑)」


「食の好みが似てるからなー」


「そうですね」


「だが厚揚げ

 (※店長が発見し、私もハマった妙に美味しい厚揚げ。

 頻繁に売り切れている)は5:3だからな!

 コレは譲れないから!!!!」


「それ…私この間また

 『食べんの早い』って言われかねないと思って

 気ィ使ってたんですよね。

 で、ちまちま食べて厚揚げ3個食べて、

 その時点で店長4個食べてて。

 1個余ってるわけじゃないですか。

 で、私のモンだと思うじゃないですか。

 でもコレ店長も好きだしなーと思って

 一応ちょっと遠慮して待ってたんですよ。

 なんならちょっとした思いやりですよ。

 したら直後に『先に言っとく、それ俺のね』って…。

 『食べて良い?』って訊いてもくれないんだ…

 私の思いやり返して…みたいな……」


「………ッ(爆笑)

 ごめんごめん

 でも、5:3は決定


「………うー…(涙目)」


「2個買えば良いんだよ!

 そしたら平和的解決でしょ?」


「まァ…そうなんですけど…

 流石に1人で1丁は…

 ………あ、とんでもないことに気付いたんですけど…」


「何、」


「…2個買ったら、もしかして

 10:6になるわけですか?


「ちょ、ッ、(爆笑)

 流石にそんなことしないよ!

 俺も鬼じゃないんだから半々だって(笑)」


「やーどうですかねー食の恨みは怖いですからねー」


「ホントだよな

 修羅場になりかねないもん。

 しかも、なった後恥ずかしくて他人に言えない(笑)」


『喧嘩の原因は?』『厚揚げです』

 みたいな…小学生かよ、っていう(笑)」


「全くだわ(笑)」




そうかしかし5:3か…

ハァ……



………。

いや私今テストとレポート期間なんだよ

こんなあほな日記書いてる場合じゃないんだよ

何やってんだ全く

何が厚揚げだよ

分かりやすく現実逃避しちゃったよ。


じゃっ