マスコミ・報道関係者各位

 

いつもお仕事お疲れ様です。

震災後から、ベテランママの会の活動を色々な形で

新聞、週刊誌、テレビなどで報道していただきました。

若い記者などがいらっしゃると、私も協力を惜しまずに貢献してきたつもりです。

 

 

昨年暮れに、最近浮上しているいじめの問題のことを

たまたま及川副院長(南相馬市立総合病院)と加藤茂明先生(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E8%8C%82%E6%98%8E)と、

震災後共に闘いあった年齢が近いもの同士、近況報告しあう合間に話題が出ました。

 

 

加藤茂明先生から、

「昨今のいじめの問題は、ばんばさんが震災直後から相談に乗ってきたことじゃないか。

書いて発信しなさいよ」

とのお言葉を受け、

初めて愚痴や相談について公表するにいたりました。

 

 

上昌広先生が編集長を務めていらっしゃるMRICのメルマガは、

随分とたくさんの方が購読されているのだと驚く場面が多々ありますが、今回もそうです。

http://www.huffingtonpost.jp/sachiko-bamba/be-proud-of-youself_b_13862006.html

 

http://medg.jp/mt/?p=7226

 

一気に書き上げた「福島の子どもたちへ 自信をもっていきていきなさい」

は、ハフィントンポストや村上龍先生のJMMにも転載していただきました。

 

 

震災後、だいたい1月の年始あたりから私には取材の依頼が入ります。

多い年には、連日取材・・・のときもありました。

 

番場さち子で検索すれば、今はいろんなことがわかる時代なのに

何も下調べもせずに来て

一から話さなくてはならないもどかしさ。

時間がかかります。

それって、記者としてどうなの?

同じ新聞に、何度も私でてるけど?

自社新聞読んでないの?

と思うことさえ数え切れませんでした。

 

 

5年の節目で今年はだいぶ減りました。

昨年は、ほとんどをお断りしました。

 

マスコミは、もうすでにストーリーを決めて、取材に取り掛かろうとします。

昨年、特段多かったのが、

謝りつづける東電副社長 福島復興本社代表石崎氏(善人役)

VS

怒り続ける被災者代表 ベテランママの会代表 番場さち子(悪役)

 

この構図で、テレビを撮らせてくれないか?

新聞で対談しませんか?

週刊誌に取り上げたい・・・・

何社から、同じような依頼がきたか覚えていませんが、

2-3社どころではありませんでした。

 

1-2社目は、

「どうして実害受けた被害者の私が悪役で、

加害者の副社長が善人役なのか?」

と、お答えしていましたが、

3社目以降は、

「あんたたちバカじゃないの?みんな同じこと考えるのねえ・・」

なんてすべてお断りしました。

アー・・・相変わらず言葉が悪いです。。。。

 

 

今年は、そうそう

虐めの問題が昨年から浮上しているので、

私に会って、その虐められている子どもや自主避難している若いママを紹介して欲しいというのが大半です。

 

個人情報を抱えている私が、

むやみやたらと、苦悩している子どもやお母さんを紹介するはずがありません。

 

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【結論】

虐めにあっているお子様やお母さんを紹介してくれという取材はお断りいたします。

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南相馬市では随分とたくさんの出産件数も増えました。

そんな希望の持てる話を世の中にアピールしてくれたらよいと思います。

 

 

マスコミ人は、自分には「文責」があるということをもっと自覚して書いていただきたい。

言葉はときとして刃になります。

あなたの一行が、私たち被災地で懸命に生きている者の

これまでの6年間の頑張りを、無にするどころか

また真逆のマイナス因子をもたらすことがあるのです。

 

もっと本当のことを

責任を持って書いていただきたい。

自分の文章に命を懸けていただきたい。

 

あなたの一言で、また悩み苦しむものもでてくることもあるのです。

 

 

被災地に住む者として、声を大にして申し上げたいことです。