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2017/1/18

 

事務局長の尾崎章彦です。

遅くなりましたが,本日の第二会緊急会議の内容をご報告します。 また,会議終了後,会議の内容を踏まえて,高野己保理事長と平信二地域医療課長と電話にてやりとりがありましたので,その内容もご報告いたします。

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1.はじめに 「ゼロ回答」
12月31日以降,高野病院としては再三にわたり無償提供の申し出を行ってきたにもかかわらず,今回の緊急会議の内容は,「ゼロ回答」と言っても良い内容でした。

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2. 緊急会議のまとめ 「経営責任を負う院長は派遣しない」
ヒトに関して,県としては常勤医の派遣は検討する。一方で,経営責任を負う院長(管理者)の派遣は不可能なので,高野病院として独自に見つけるようにとの回答でした。また,県から複数の経済支援策は提案されましたが,「焼け石に水」といった内容でした。残念ですが,4月までに新たな院長(管理者)を高野病院として見つけることができない場合,医療法上,病院の存続が不可能になります。加えて,仮に院長を見つけることができたとしても,抜本的な経済支援策が提示されない場合,経済的に安定して地域医療を提供することが不可能です。残念ながら,今回の会議の内容は,高野病院,また支援する会が求めてきたものとは溝があると言わざるを得ません。

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3. 緊急会議の詳細 
会議冒頭,広野町の遠藤智町長より,1月のボランティア医師の状況,2-3月の中山祐次郎医師の赴任,また,クラウドファンディングReady forの達成状況について説明がありました。

 

その上で,4月以降の医師の赴任に関しては全くの未定である旨のご説明がありました。

また,高野病院を支援する会事務局長の尾崎章彦より,支援する会は急場をしのぐために作られた組織であり,数か月にわたる長期的な支援は困難であるとの旨を補足しました。

 

 

平信二地域医療課長より,高野病院に対する県の支援に関して説明がありました。その中で,4月以降の常勤医の派遣は検討するが,県として院長の派遣は行わないと明言されました。

また,人件費補助(新たに赴任する中山医師も対象),施設設備整備費補助,運営費補助などの経済的支援の提案がありました。

 

福島復興局庁の木幡浩様より,現在に至るまでの行政の対応は,

危機管理という意味では残念な状況であり,外に向けて、明確に県の方針を表明していったほうがよいとのお話がありました。

国・厚労省としては,まず県として対応して欲しいとのことでした。

 

 

高野己保理事長,堀川章仁双葉郡医師会会長から,双葉郡において安定的に地域医療を継続するということを最優先に考えて欲しいとのお言葉がありました。

 

 

 

福島県立医科大学の担当者は欠席でした。

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4.県によるブリーフィング 「高野病院から無償提供の申し出はない」
その後,平信二地域医療課長から記者さんへのブリーフィングがありました。

その中で「高野病院からは県や町に経営を移譲したいという意向があるようですが,その点について議論はありましたか?」との質問に対して平地域医療課長は,

「特にご意見はありませんでした」と答えられました。

その後,記者さんと「コメントもない?」「はい」というやりとりが交わされました。

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5.高野病院の見解 「患者さん,スタッフ,地域医療を守るために,病院を無償提供したい」
ブリーフィングにおける平信二地域医療課長と記者さんのやりとりに関して,高野理事長としては,「12月31日以降,私たちが再三県に要請してきた高野病院の無償提供とは異なる内容であり,大変遺憾である。」とのコメントがありました。

 

 

その上で,高野理事長自ら平信二地域医療課長に電話にてご連絡し,「(12月) 31日にお話ししている通り,医療が継続されて,支援が受けられるのであれば,(高野)病院を無償提供します。

 

そして,私が出ていきますということをずっとお話しさせていただいています。」

 

「私では患者さんやスタッフ,ましてやこの大きな地域医療を守ることは不可能である。」

 

「民間であるがゆえに支援が難しいという風におっしゃられるのであれば,無償提供します。」「養高会(高野病院)の希望としましては,ここに医療が継続されることが院長の意思であると思っております。 」「法人としての判断が私が申し上げた無償提供というところなので。」と改めてお伝えしました。平信二地域医療課長からは,「養高会(高野病院)を解散することになるがそれでもよいでしょうか」とお言葉がありましたが,「そのつもりです。」と高野理事長はお答えになりました。その上で,平信二地域医療課長は,「(議長でおられた)井出孝利保険福祉部長にお伝えする。」とお約束してくださいました。

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6.最後に 「全ては地域医療のために」
繰り返しになりますが,高野己保理事長,また,高野病院を支援する会は,患者さんのケア,また,地域医療が存続することを第一義に考えて行動しています。次回の緊急会議で,高野理事長から平信二地域医療課長,井出孝利保険福祉部長に投げられた言葉に関して,県から具体的な方針が示されることを願っております。引き続き皆様のご支援をお願いいたします。

 

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今後ともご支援賜りますようよろしくお願いいたします。