週末は高野病院さんに詰めていました。
いろいろな方々とコミュニケーション取ることができました。

 

 

患者さんや家族の方々にお話を聞くと,みんな口を揃えて「高野病院はこの地域に必要だ,絶対に無くさないで」とおっしゃられます。
住民の方々も,「家族や友人がお世話になっている」とか,「自分も将来お世話になるつもりだ」とかおっしゃられます。

...

本当に地域に根ざした病院なんですね。

みなさんと話せば話すほどそれが伝わってきます。

今回関わる中で,高野病院が直面している問題が,どのような文脈で語られるべきなのかずっと考えています。

 

 

昨日Appreciate Fukushima Workersの吉川彰浩さんがわざわざお話する機会を作ってくださいました。

お話する中で,高野病院が震災後苦しんで来た状況が,福島の被災地で普遍的で起こっている現象であることもわかって来ました。

 

雇用確保の難しさや人件費の高騰,人口減少や高齢化などが,民間の事業主の体力を奪っているようです。

 

 

高野病院は民間病院ではありますが,広野町の唯一の入院施設として生活インフラとしての役割を果たしてきました。住民の帰還を促す以上は,生活インフラである医療にはある程度行政にも責任を持って欲しいと個人的には思っています。それは,医療を受ける側の平等という議論にもつながる話です。

 

 

一方で,どの程度の水準の医療が広野町で達成されれば「平等」と言えるのかは人によっては意見が分かれるところでしょう。

私もはっきりとした答えは持ち合わせていません。

 

ただ,高野病院の状況は,今後どの地域でも起こりえます。何故ならば,日本中で高齢化,人口減少が進んでいるからです。医療機関がなくなるような地域は今後少しずつ増えてくるかもしれません。これは多くの方に考えて欲しい課題です。

 

 

震災後の相双地区が抱えている問題は本当に複雑です。

不条理なことにもしばしば出くわします。

 

この地域にある程度の期間住んでいないと理解できないことも多いです。

 

しかし,「外で住んでいる人にはわからないよね」ではなく,少しでも多くの方々にこの地域の現状がわかっていただける形で,議論が進んで行くことを願っています。

 

 

昨日は,ハフィントンポストの泉谷 由梨子 (Ishizawa Yuriko)記者が,高野病院の状況,また,震災後の双葉郡の医療について大変わかりやすくまとめてくださいました。ありがたいことに,私たちの思いも大変汲んでくださっています。お目通しくだされば幸いです。

http://www.huffingtonpost.jp/…/takano-hospital_n_14046514.h…

 

 

大変な状況の中で,職員の方々をサポートしたいと,三輪 正敬 (Masataka Miwa)さんをはじめとする災害鍼灸マッサージプロジェクトの方々も来て下さいました。大好評でした。牧丘病院の古屋聡先生が主催した地域医療関係の勉強会@楢葉町でお会いした面々です。いろんな方がサポートしてくださっていますね。

引き続きよろしくおねがいいたします。

 

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尾崎章彦先生のつぶやきFBよりお伝えいたしました。
先生方、お疲れ様です。

私は何もできず、歯がゆい思いをしておりますが、

またお茶しにいらしてください。

 

引き続き、高野病院存続のご支援をよろしくお願いいたします。