元生徒のお母さんが入院していることを知り、病院を訪ねてきました
可愛いわが子を、突然、一気に3人も失うってどんな感じなんでしょう・・・・・・
そう思うと、顔を合わすのが少し躊躇され、一日延ばしになっていました・・・・
病院まで行ったものの、やはりお見舞いだけ置いて帰ろうかと、ドクターに話しをしたところ
「会って行きなさい」
とおっしゃいます。
思い出の品の数々も、体調がいいときに、ドクターから渡して頂こうかと考えていたら、
それも今日渡していいとおっしゃいます。
「泣きたいときは、二人で思いっきり泣きなさい」
とのドクターのお言葉で、覚悟を決めて個室の病室を訪ねました。
お母さんは、笑顔で「せんせ~」
と迎えてくれましたが、私の方が先にダメでした
送り迎えをしてくれていたおばあちゃんには、私もたくさん思い出を頂きました。
いつも教室に詰めている私の体を気遣ってくださって、手作りのサラダやキムチや炊き込みごはん、寒くなると毎年ゆず湯を大量に作って持って来てくださいました
おばあちゃんが着ていたチュニックが可愛らしかったので褒めたところ、私にもわざわざ車で20分かかるお店に買いに行ってくださって
「先生、お揃いで着ましょう」とプレゼントもして頂きました。
あの震災の2週間前には、各教室を駆けずりまわっている私に、首を冷やさないようにと手編みのマフラーも頂いたばかりでした
「卒業を祝う会」には、おばあちゃんが出席してくださり、おばあちゃんの涙が引き金になって、他のお母様、お父様方まで涙なみだの感動の会となったのでした・・・・
お母さんのイクコさんは、気丈に
「また頑張ります!!」
と前を向いて立ちあがったところです。
亡くなったおばあちゃんの代わりにはなれませんが、これからもイクコさんのことを見守っていけたら・・・と思っています。
自分の微力さが歯がゆいゴクセンです。