もう、ずいぶんと以前の卒業生なので、名前を聞いてもわからない人も多いかと思います。
タカオミという男の子が、中学三年生で、この教室に駆け込んできました。
何が不満だったのか、中学生の時にずいぶんとやんちゃをして、学校の内外で暴れたり、先生に呼び出されたり・・・なんてばかりしている子でした
そんな子が、ひょんなことから私の元へと転がりこんできたのです。
最初はびっくりしましたが、つきあってみると心根は優しい、お人よしな子どもだったんです
冬の寒い、突然大雪が降った日に、頭に白いタオルをかぶり、大雪の中、ジーンズのすそをびっしょりぬらして教室へ歩いて来た日のことをとても鮮明に覚えています
タカオミは休みませんでした。
やると決めたら、それを貫く子だったのです
紆余曲折、人生を曲がりくねり・・・・・
せっかく入った高校も友達のために正義漢ふりかざし、結局中退してしまったり・・と自叙伝が書けるような人生を歩いていたようです
何年も前に、「先生の声が聞きたくなった」・・・と大晦日に電話を掛けてきて以来、連絡がとれなくなっていました。
でも、なぜか、きっとタカオミは、また人生の節目に私を思い出すだろう・・・そしたらまた連絡してくれるだろう・・・と私の方から捜すことはしませんでした
それが、今日でした
せっかくうまくいっていた会社を、友達や後輩のために陣頭指揮をとって不満をぶちまけ、解雇されたということでした。
ハローワークで仕事を探す合間、何気なく私のブログを見つけたのだと言いました。
「再婚して、子どもも生まれるんだ!!!生まれたら先生に子どもの写真送るから!!!」と意外と元気にタカオミは電話を切りました
タカオミ!このブログも見てますか?
不器用でもいい、タカオミらしく一生懸命生きてください。
いつかきっと花開くから
いつでも先生はタカオミの味方です