--もし、目の前で大切な人が倒れたら、あなたは何をしますか?
何が出来ますか?--


「AED 自動体外式除細動機」は、心停止状態になった心臓に電気ショックを与え、心臓突然死の原因となる寝室細動(心臓のけいれん)を取り除く機械。

「命を守る会"絆"」によって毎年開催されるAED普及チャリティーコンサートは、甲子園のテーマソングを歌う西浦達雄さんをお招きして、命と絆の大切さを説いています。

今年で6回目となるこのコンサートは、ある悲しい出来事がきっかけで始まりました。




2004年6月2日

ある学校のグラウンドで
一人の少年が倒れました。

彼の名前は稲毛俊平
私の友人でした。

体育の1500m走の時間、私の少し前を走っていた彼は、突然倒れ、そしてそのまま帰らぬ人となりました。

心臓突然死でした。


健康な14歳の野球少年

初めて触れた人の死は
友人で
目の前で

私は何もできませんでした。


「命を守る会"絆"」は、彼の両親が発足した団体です。

誰しもに起こる可能性がある「心臓突然死」

命を繋ぐ最後のチャンスはほんの数分

AEDと、適切な応急処置で救える命がある。


当時は普及率も知名度も低かったAEDは、彼が亡くなった1ヶ月後、一般人にも使用が認められるようになりました。


―AEDがあれば、救えたかもしれない―


その日から、稲毛夫妻とそれに共鳴した人々の懸命な活動がスタートしました。2007年には全道の学校に設置され、現在では、AEDを見ない日はないと言うほど、全国に広く普及し、そして多くの命が救われています。

しかし忘れてはならないのが、「AEDは命を救う魔法の道具ではない」と言うこと。

使う側の知識と、人の手による心臓マッサージ等の処置があってこそ。

だからこそ、AEDと同時に救命の技術も普及されなくてはいけない。


自分の目の前で誰かが倒れた時、あなたは適切な処置を施すことができますか?

失われそうな命を、繋ぎとめることができますか?


「一生に一度あるかないか」の出来事。でもその「一度」に、きっと私は「一生」後悔し続けます。

6年前は、ただ悲しむことしか出来なかった。
でも今は、伝えることができる。

コンサート中の映像で14歳の稲毛の姿を見た時、そう思いました。


これを読んで、AEDと救命の必要性を少しでも感じてくれれば幸いです。