本日は、タルムードについてのお話です
ユダヤに昔からある成功哲学がタルムードです
過去の歴史の中で多くの迫害を受けながらも、経済や学問などの分野で優秀な人材を輩出してきました
ですが、難解で一定の知識層にしか理解できない内容なのかというと全くそんなことはありません
タルムードはユダヤ人の家庭の中で昔話や寓話の形で 親から子へと受け継がれていきました
それは お金について、仕事や人との関わり方について等、人生に必要なことが沢山盛り込まれています
そして、お話をして終わりではないのです
親は子供に問いかけます
「このお話の主人公はどのようにすればよかったのかな?」
問題提起をして一緒に考えるのです
小さな頃から考える習慣をつけることでこの先の人生に苦難があっても乗り越えようとする力を身に着けていきます
成功のヒントは一朝一夕には手に入らないということですね
最悪な事が最良の事
とあるラバイが
旅をしていた。
ラバイは犬と羊を連れ、
聖書を読むためのランプを
持っていた。
1日歩き続け陽も暮れたので、
ラバイは、
ちょうど見つけた粗末な納屋に
泊まることにした。
眠るには早いので、
ランプをともして
聖書を読むことにした。
すると、
ランプのオイルが切れて
灯りが消えてしまったので寝ることにした。
その夜は、
本当に悪いことが重なった。
犬が
毒虫に咬まれて死んでしまった。
次に、羊も
オオカミが来て
殺して食べてしまった。
朝が来て、
ラバイは出発した。
ある村の近くに来ると、
あちこちで村人が慘殺されていた。
前の晩に盗賊がやってきて、
村人を皆殺しにして、
金品を奪っていったことを知った。
彼は、
恐怖に打ち震えながら思った。
もし、
ランプが消えていなければ、
盗賊に見つかっていたはずだ。
犬が生きていたら吠えて、
やはり見つかっていただろう。
羊も騒いで音を立てたに違いない。
ラバイは深く悟った。
最悪なことが最良のことだと、
信じなければいけない。
災難が重なるとついつい今が一番最悪と考えてしまいがちですが、
そんな時こそ希望を見出すことを忘れてはいけないですね