今日は朝から工藤勇一先生のお話を聞けるセミナーに参加していました。


工藤勇一先生のお話をYouTubeで聞いたり、本を読んだり、何度もしてきましたが、毎回聞くたびにその通りだなと思うことばかりです。

今回は学級担任制についての話が最も印象に残りました。


私の学校も固定担任なのですが、それによる弊害も痛感しています。

学級担任同士が競い合うようなことになっていたり。

今日聞いたお話にもあったように、

うちのクラスは給食の準備が早い

うちのクラスはみんな掃除を素早くする

うちのクラスは終礼が早い

テストの平均点が高い

とか

実際に私の学校にもそういう雰囲気はあります。

ベテランの先生がうまくクラスを進めていて、若手に対して、その立場からああした方がいい、こうした方がいい、みたいなことがあります。

どうしても、クラスごとの対抗で競い合う雰囲気が出てしまうのに違和感をずっと感じていました。

それは教師側の都合、感情であり、生徒の成長には関係のない話だと思っていました。

また、担任ではない先生は生徒の教育に対して、どこか他人事、蚊帳の外という雰囲気もあります。

でも、本来、私たちは生徒の前に立ち、生徒を成長させていくことが仕事であると思っています。

それは担任であろうが、なかろうが関係ないし、関係なんてあってはならないと私は思っています。

なので、私の学年では、

全教員が全ての生徒に責任を持つ

という、学年教師の理念を設定しました。

そうやって、設定するだけではやはりその思いは徹底できず。

もちろん学校現場は今までずっとそうやってきたわけですから、一朝一夕で意識が変わるはずもなく。


やはり、全員担任制という制度そのものを変えていく以外にこの状況を変えていく方法はないのかなと思っています。

今までに、全員担任制にとりくんでいる学校に見学に行かせていただくこともありました。

生徒を帰した後の、学年会議にも参加させていただいたこともありました。

教員みんなで、1人の生徒のことをああでもない、こうでもないとフラットな立場で話ができる。その様子を見た時に、これが理想だなと実感しました。

私の力で変えていけるのか。それはわからないですが。

もっと本当に生徒の成長につながることは何なのかを考えて、突き詰めていかないといけないと思わされました。