昨日は第18回親子討論会の日で、子ども討論会でも取り扱った『マルトリートメント(不適切な養育)とエナクトメント(精神分析/心理療法で注目されている言葉)』をテーマにしながら、今月から3回(3ヶ月)にかけて考えたいと思っています。

このテーマとした第1回目は、『Ⅰ:児童が抱える社会的問題』として、『SNSを起因する事犯』であったり、『児童による自殺件数とその背景』、『真夜中の相談の増加とそこから考察した私見』などを最初にお話をさせて頂きながら、参加してくださった方々における質問として、『児童が抱える社会問題』や、『児童相談所における虐待だけでの相談件数』を考えて頂きました。

そして、それらを踏まえてから本題である『マルトリートメントという言葉の理解と脳科学として捉える虐待』として、『マルトリートメントの言葉や定義』、『各割合と件数比較』、『各DVにおける傾向と症例/ケース』についてお話をさせて頂きました。
正直、この症例/ケースというのは、悲しい話が多く、参加された方々も暗い顔をされたり、『どうして?』という疑問を抱かれていたわけで、児童心理カウンセラーとして、彼ら彼女ら、彼女ら彼らから相談や症例研修会等にてお話を聴く際、私においても思わず耳を塞ぎたくなることや、憤りを感じてならないことなどがあるだけに、参加者さんたちが戸惑うのも無理ないことだと感じます。

しかし、1年以上、共に心理学や心理療法、精神病理学、臨床/現場、医療/福祉等を勉強してくださっている方々ですから、その度に、疑問があれば質問してくださり、こちらも分かる範囲、答えられる範囲で質問に答えさせて頂きながら、私自身も学ばせて頂いています。

また、親子討論会という会名でもありますから親子で参加される方もいて、普段は言えない気持ちや考え方をその場で伝え聴くという事ができ、親子共に意見交換することもあれば、言い訳と称した弁明を述べたりと、親子の会話が生まれたりするわけで、家族療法を意識していた分、子ども討論会とは違う魅力があると、個人的に感じています。

その中で、『問2:最もDVをしてしまうのは誰だと思いますか?また、自分がもしかしたらDVを受けていたかもしれないという人は、その経験やそう思う理由について聴かせてください』という問いに対して、子ども討論会でもそうなのですが、今回においても、やはり『虐待やと思う』、『あれは虐待じゃないの?』、『違うかもしれないけど…』など、自分の経験について聴かせてくださり、身体的DV、場面DV、精神的DVにそれらが区分されるということをお伝えしながら、その心のケアについてお話を聴かせて頂いたり、参加してくださった皆さんで話し合って考えたりしました。

来月はいよいよMRI画像を使用した講義となり、脳科学的見地から虐待を考え、エナクトメントという心理療法における治療的なアプローチ等についてお話させて頂けたらと思う今日この頃。

PS:今回、資料が45枚と過去1多く、学ぶ内容も多いので、月に1度のことですから、最初に復習資料とした思い出し問題と称して、空欄問題と質問問題を行うつもりですので、よろしくお願いいたします🙇🙇

--------------------------------------------------------------------
毎月第四日曜日
10:00~12:00(雑談/相談等を含むので、終了は13:30頃)
【参加費】
1オーダー(資料付き)
※連続した内容の場合、1オーダーの他に、テキストの容量に沿って異なる資料代(1000円~)を頂戴します🙇🙇。

〒599-8114
大阪府堺市東区日置荘西町6-7-26
心療Cafe.Cachette-カシェット
TEL:072-234-7628