NHKのテレビ番組 100分de名著の
「100分de災害を考える」のテーマの時に
指南役をされた若松英輔さん。
第四回の
池田晶子さん「14歳からの哲学」の紹介時のみ
録画で拝見したのですが、
最初から最後まで涙があふれました。
その理由はわかりません。
若松さんが途中で涙ぐまれたのを感じ、
更に感情が爆発しました。
お恥ずかしながら
私は若松英輔さんを知りませんでした。
番組が終わってネットで調べたら
「読むと書く」という講座をされていました。
調べてみると、
ユング、河合隼雄さん、遠藤周作さんと
興味ある方や、興味ある内容の本ばかりだったので、
ちょうどZOOMで何か講座を受けたいと思っていたのもあり、
早速、会員になりました。
遠藤周作さんの読み解きの講座を受けたのですが、
「影に対して 母をめぐる物語」遠藤周作著/新潮社
こんなにも、深く読み込める本だったのだと、
感動いたしました。
遠藤周作さんが私の魂に染みわたっていくような感覚でした。
「遠藤周作さんは、世界的にも有名な作家だけれども、
彼はお母さんの次元をいつも取り戻そうとする。」
というようなお話をされた時に、涙がこみあげてきました。
遠藤周作さんのお母様は、ヴァイオリンをテクニックではなく、一つの音のなかから音以上のものをとらえようと
繰りかえし、繰りかえし、繰りかえし、練習された方でした。
でも、一度も演奏会を開けることなどなかった。
魂を高める人生を歩まれた方だったのです。
どうして、そこだけ涙がこみあげてきたのか、
考えてみました。
私は、幼い頃から、遠藤周作さんの本を繰りかえし、繰りかえし、繰りかえし読み続けてきました。
読み続けてきた遠藤さんの本の中に
遠藤さんの中にあるお母さまを感じ続けてきたからなのかなと思いました。
繰り返すことは人生の扉を開くことだと若松さんはおっしゃっていました。
そんな作家に出会えたことは素晴らしいことだったのですね。
休憩をはさみながら、三時間半
熱心に、若松さんは読み解きをしてくださり、
最後に、若松さんに直接質問できる場も与えてくださいました。
課題も出してくださっています。
人生の中に、喜びを多くみつけること、思惟を深めること、とても大切だと思います。
若松英輔さんの「読むと書く」講座、お勧めです!