ふと思ったのだけれど、
人間力と感受性って
つりあっていないのではないのかな。
感受性は、生まれ持った魂で
人間力は、自分で作り上げていくものじゃないかな。
私は私の感受性が大好きだ!
私が好きな本や、映画や、音楽など、
そこに感動する私が大好きだ!
でも、人間力といわれると・・・。
いくら感受性が強くても、人間力が伴っていないと
苦しいのではないかな。
年齢を重ねて、少しずつ人間力が高まっていくにつれて
苦しさが少しずつ減ってきたように思う。
感受性が5で、人間力が5だとしたら、
そこまで苦しくないのではないかな。
三島由紀夫の『アポロの杯』という作品紹介を見ていたら、
ふとそんな気がしました。
三島由紀夫が、太陽と出会ったと書いてあったけれど、
すごく気持ちがわかる。
でも、この太陽に関する三島由紀夫の表現力。
同じものと出会ったものとしてわかる。
この表現力から、私よりももっと感受性があり、もっと苦しかったのが伝わってくる。
人間力ってすぐに成長するものではないから、
化け物の感受性を持つ、三島由紀夫は、どんなにか辛かっただろうと思う。
太陽と出会って、抱きしめられたんだね。見つけたんだね。
苦しみから少しでも解き放たれる方法を。
健全な、善なる圧倒的な輝きを受けて
幸福を感じたんだね。
良かった。