短大のクラスが違う、ぽんちゃんとわたしの出会いは

障害児施設の実習中だ。

 

 

ぽんちゃんのこと、美人で、おしゃれで、ブランド好きで

私とは全く違う世界にいる女の子だと思っていた。

 

障害児施設の実習は、

こんなこと言ってはいけないのかもしれないけれど

とても楽しかった! 心が伸び伸びとした。

 

正直言って、最初はなんだか子供たちのことが怖かった。

でも、すぐ大好きになった。

子供たちは明るく、優しく、正直で、光を放ってた。

 

泊まり込みの実習で、

なぜかぽんちゃんと二人きりで、朝まで語り合った。

それから今までずっと仲良しだ。

 

ぽんちゃんを共同アパート「姥」に招待して、

シチューを作ったら、それがすごくおいしかったと

ずっと言ってくれて、心に残っているみたいで

さっき、

シチュー食べたら私を思い出したとラインをくれた。

暖房器具がなくて、毛布もひとつで寒かったね!

「寒い!寒い!」とぽんちゃんと顔を見合わせて笑ったね。

 

ぽんちゃんとは

今は違うけれど、

恋愛の話ばかりしていた。

 

ぽんちゃんは、恋愛にまっすぐだ。

男性はそんなぽんちゃんの優しさを利用しているようにみえた。

誠実な人に惹かれず

恋愛のおいしいところだけもっていくような人たちのことを好きになっているようにみえた。

 

誠実な人がぽんちゃんのことを好きになっても

ぽんちゃんは、心惹かれなかった。

自分で辛い方を選んでいるともいえるのかもしれない。

 

ぽんちゃんと離れたこともあった。

ぽんちゃんのわがままな態度が嫌になってしまったのだ。

 

今ならわかるけれど、ぽんちゃんが悪いんじゃない。

わがままだと感じるなら、それを言えばいいのに

逃げてしまった私が悪いのだ。

 

ぽんちゃんは「あなたは家族だと思っているから家族のように接してしまった。ごめんなさい。」

と言った。それはとてもうれしい言葉だったのにね。

 

 

ぽんちゃんがつくった猫のたまの歌

「たましっぽ🐈たましっぽ🐈たましっぽロンドンから、しっぽローマへ🐈 しっぽローマから、しっぽロシアへ🐈しっぽロシアからしっぽロンドン🐈」

ぽんちゃんは、すごく面白い。

真面目で、面白くて、やんちゃで、辛辣で、優しい。

 

ぽんちゃんは結婚した。晩婚の私よりも遅く結婚した。

とても大変そうだ。

絶対、離婚した方がいいと思う。

辛いといいながら、一緒にいる。

本当にすごいと思う。

 

ぽんちゃんは結婚して愛の力で

ぽんちゃんの足りない部分を削ぎ落していくように思う。

そして、愛の力を増やしているように思う。

 

ぽんちゃんはもう、遠い所に行ってしまったかのようだ。

でも私も

親の面倒をみることにより

ぽんちゃんに近づいているように思う。

 

優しい言葉を話す。

優しい心をもつとかじゃない。

行動なのだ。

行動。行動。行動。

 

ぽんちゃんは、奄美大島に帰ってきた時に

だんなの悪口をいっていたけれど、

奄美大島から帰る時は

「だんなが、空港まで迎えにきてくれるって、ありがたいよね!」

と言葉が変わっていた。

奄美大島の力。自然の力ってすごい。

 

辛いぽんちゃんの癒されるもの。

「お花チューリップ赤植物クローバー動物わんわんサザエさんテレビ

癒しをあたえてくれるものって、永遠だ!

 

サザエさんをテレビでやらなくなってしまったら

日本は大丈夫だろうか。

 

ぽんちゃん会いたいな。

ぽんちゃん、今年は会えるかな。

会いに行くからね。

ぽんちゃんもおいで。