土曜日。
休みだ。
昼から飲もう。
企てる、という言葉が浮かぶ。
気兼ねする相手は、いない。
でも、昼から飲むというのは、
やっぱり「企て」なんだろう。
12時50分。
スーパーの駐車場に着く。
満車に近い。
ぐるりと回って、空きを探す。
一台分、見つける。
店に入る。
人が、多い。
酒売り場へ。
麦焼酎のワンカップ。2本。
ゼロコーラ1リットル。1本。
純米吟醸ひやおろし720ml。1本。
カゴに入れながら、考える。
全部飲んだら、
明日の午前中は
確実に蒸発する。
ひやおろしから始めて、
ほどほどで
身を任せた方が良さそうだ。
惣菜売り場へ。
刺身の盛り合わせ。
サーモン、マグロ、タイ。
悪くない。
牡蠣フライ。
揚げたて、と書いてあるが。
イカの酢味噌和え。
全部、カゴに入れる。
居酒屋我が家の買い出しOK!
レジに並ぶ。
前にも、後ろにも、人がいる。
ふと、見渡す。
白髪が、多い。
いや、多いというより、
ほとんどが白髪だ。
前の男性、白髪。
後ろの女性、白髪。
隣のレジ、みんな白髪。
私も、白髪だ。
ここにいる全員が、
60代以上なんだろうか。
いや、違う。
若い人もいる。
でも、目立たない。
白髪が、圧倒的だ。
高齢社会。
目の当たりにしている。
私の番が来る。
「袋、お付けしますか?」
「大丈夫です」
会計を済ませる。
エコバッグに詰める。
酒が、ずっしりと重い。
店を出る。
車に戻る。
助手席に、エコバッグを置く。
中身を見る。
酒、刺身、牡蠣フライ、酢味噌和え。
昼飲み。
明日のことは、明日考える。
エンジンをかける。
家に着く。
1分20秒の距離。
昼飲みを、企てた。
白髪だらけのスーパーで、
酒とつまみを買った。
誰に
気兼ねするわけでもないのに、
やっぱり「企て」という
さて、飲むぞ。
それでいい。
