- フィツォ氏は「命に関わる状態」、現場に4発の銃声響く
- 昨年政権を奪回、親ロシア・反EUで他のEU諸国と衝突
スロバキアのフィツォ首相が撃たれ、病院に緊急搬送された。同国内相は、暗殺を狙った銃撃だったとの見解を示した。
フィツォ氏(59)は首都ブラチスラバから北東に165キロ離れたハンドロバで閣議に出席後、銃撃に遭った。政府の発表によると、近隣のバンスカー・ビストリツァの病院で治療を受けているが、「生命の危機にひんしている」という。
容疑者は逮捕され、警察が身柄を拘束したとチャプトバ大統領がブラチスラバで記者団に明らかにした。
現地紙デンニクNの報道によると、銃撃があったのは首相が群衆の中を歩いている時だった。4発の銃声が響くとともに首相がその場に倒れ、護衛らが抱えて車まで運んだという。
フィツォ首相は民主化後のスロバキア政界をリードし続け、反欧州連合(EU)を旗印に昨年政権を奪回した。親ロシア的な姿勢が対立を生み、ウクライナ支援におけるEU内の結束を脅かしている。
首相の政敵で近く退任予定のチャプトバ大統領は、首相に対する「残酷で無謀な攻撃」を非難。「衝撃を受けている。この重要な時期に、攻撃から回復するあらん限りの力をフィツォ氏に願う」とフェイスブックに投稿した。
スロバキア議会は会期を一時中断し、党派を問わず各政党の指導者は一斉に今回の攻撃を非難した。スロバキアで政治指導者が銃撃されたのは初めて。
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↓ANNが報じた↓