カルデラ噴火の危険性と共存する日本の原発! | 春の兆し

カルデラ噴火の危険性と共存する日本の原発!

カルデラとは破局噴火で出来た巨大な陥没地形を呼ぶようだ!

9万年前に起きた阿蘇カルデラ噴火ではくじゅう連山(巨大な陥没)が形成された。
鹿児島県の姶良(あいら)湾は海底火山のカルデラ噴火跡だ。

ナショジオの記事で、火山研究家のヨー氏は「監視されている海底火山はほとんどありません。これを変える必要があります」と、は警告する。

日本では、2011年に巨大地震(震度7、マグニチュード9)の東日本大震災が起きたばかりだ!
その規模は貞観地震(西暦689年)以来だと言われている。

記事にある1300年前(西暦726年)に起きたギリシャのサントリーニ島での海底火山噴火は、近年、想定を上回る再噴火可能性が指摘されていると言う!

↓Web検索より
カルデラをつくるような超巨大噴火は、日本では過去15万年間に少なくとも14回起きたことが知られています。日本列島の歴史の中で最も規模が大きかったと考えられているのは9万年前に起きた噴火で、九州の中央部に位置する阿蘇カルデラが形成されました。そして最も新しい超巨大噴火が7300年前に鬼界カルデラで起きました。しかも、日本だけでなく世界的に見ても最も新しいカルデラ噴火で、過去1万年で世界最大規模の噴火です。

日本の三大カルデラ
日本一が屈斜路カルデラ、
2位が阿蘇カルデラ
 3番目が今の鹿児島湾の 奥部(桜島より北)となっている姶良(あいら)カルデラ(直径約20キロメートル) 
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この地震・火山国の日本で、一旦事故が起きれば人力で制御出来ない原発を50機以上保有し、さらに再稼働、新増設を進めていると言うのは余りにも狂気の沙汰ではないか?

↓ナショジオ(CATV番組)が報じた↓

エーゲ海の火山島で最悪の想定を更新する大爆発がありうると判明、ケタ違いの規模か

ナショナル ジオグラフィック日本版

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風光明媚なギリシャのサントリーニ島、1300年前の噴火はトンガ噴火級だった

エーゲ海の火山島で最悪の想定を更新する大爆発がありうると判明、ケタ違いの規模か
ギリシャ、サントリーニ島に立つ教会。海の向こうに見えるのはカメニ火山の頂上。(PHOTOGRAPH BY MARC STEINMETZ / VISUM/REDUX)

 真っ青なエーゲ海と、それを見下ろすように崖の上に立ち並ぶ白と青の家々。ギリシャのサントリーニ島は、天国のような美しい景観で世界的に知られている。しかし、3月25日付けで学術誌「Nature Geoscience」に発表された論文によれば、この島は今までの想定よりも大きな爆発的噴火を引き起こす可能性を秘めていることが明らかになった。

ギャラリー:この世の果て? 地獄のような絶景写真12点
 サントリーニ島には驚くほど激しい誕生の歴史がある。三日月のような島の形は、はるか昔、巨大な火山噴火によって島の中央がえぐり取られてできたものだ。その火山は、噴火するとすぐに新たなマグマが補給されて再び噴火する周期を何度も繰り返してきた。

 なかでも、紀元前1600年頃の噴火は過去1万年間で最大級の規模だったことで広く知られ、海洋交易で栄えたミノア文明が衰退するきっかけになったという説もある。

 島は現在、この噴火周期の中間のどこかにいる。そして今、火山学者が最も懸念しているのが、三日月に囲まれた湾の中央部にある小さな「カメニ火山」だ。山の大部分は海の中に隠れているが、2つの頂上がわずかに海上に突き出ており、それぞれパレア・カメニ島とネア・カメニ島と呼ばれている。

 西暦726年、カメニ山が大規模な爆発的噴火を起こした。火成岩の分析に基づき、この規模の噴火がカメニ山噴火で起こりうる最悪のシナリオだろうと考えられていた。

 ところが、今回の論文で、実際の噴火の規模はこれまでの推定よりさらに1桁から2桁も大きかったことが明らかになった。

 論文の著者らは、726年の噴火によって少なくとも3.1立方キロメートルの溶岩や火山灰、超高温の岩石が噴出したと推定している。これは、2022年に太平洋で発生した巨大なフンガトンガ・フンガハアパイ海底火山の噴火に匹敵する。「今日このような噴火が起これば、甚大な影響を及ぼすでしょう」と、論文の筆頭著者でドイツ、ハンブルク大学の地球物理学者ヨナス・プライネ氏は言う。

 現在、サントリーニ島には1万5000人が住み、年間200万人の観光客が訪れている。その島で「中規模から大規模な噴火が起こる可能性が高まったということです」と、英オックスフォード大学の火山学者であるデビッド・パイル氏は言う。氏は、今回の研究には参加していない。

「だからと言って、エーゲ海の人々が今すぐパニックを起こす必要はありません」と、プライネ氏は付け加える。近い将来サントリーニ島で大規模な噴火が起こるリスクは低く、その兆候も見られない。今回の研究は、サントリーニ島とその噴火のリスクをよりよく理解し、将来の危険から住民たちを保護するために役立つ。

「海底火山の調査には莫大な費用が掛かりますが、その価値はあります。海底火山に関連する危険は数多くありますから」と氏は話す。

噴火を繰り返してきたサントリーニ島

 サントリーニ島は、カルデラを形成する火山の一つだ。このような火山は世界中に数多く存在し、最終的に巨大な爆発へ至る周期で活動していると考えられる。その爆発によって作られた大きな鍋のようなへこみを「カルデラ」という。

 サントリーニ島の火山活動はおよそ65万年前までさかのぼり、紀元前1600年頃の巨大噴火を含めて、カルデラができる壊滅的な爆発を少なくとも5回起こしている。

 紀元前1600年頃の噴火以降、火山活動は主に、2つの頂上を持つカメニ火山に集中し、噴火を繰り返してきた。最後に噴火したのは1950年で、その後は2011年から2012年にかけて何度か地震が発生した以外は沈静状態を保っている。しかし、火山は眠っているわけではない。

「火山は今もまだ比較的活発ですから、もちろん常にある程度のリスクはあります」と話すのは、英サウサンプトンにある国立海洋学センターの海底火山学者イソベル・ヨー氏だ。氏も、今回の研究には関わっていない。そして海底火山の場合、何の前触れもなく突然噴火する場合があることを、科学者たちはよく知っている。

歴史記録に伝わる恐ろしい光景は本当だったのか

 カメニ火山の将来的な危険性を理解するため、科学者たちは726年の噴火を特に詳しく研究してきた。歴史的な記録は、その恐ろしさを物語っている。まず湾の海水が沸騰し始め、やがて海全体が火に包まれた。その後、耳をつんざくような爆発が起こり、空全体は灰で覆われ、地表に軽石が降り注いだという。

 しかし、そのような終末的な記述を支持する証拠はこれまで見つかっていなかった。英ハル大学の火山学者であるレベッカ・ウィリアムス氏は、今回の研究には参加していないが、こう説明する。「軽石は爆発的噴火でしか形成されません。しかし、火山島の噴火の歴史を完全に理解しようとするうえで大きな問題となるのは、ほとんどの岩石の記録が海の中に失われてしまうことです」

 726年の噴火の場合も、地上にはわずかな痕跡しか残っていない。そのため、破壊的な噴火だったと伝えられてはいたものの、「噴火の影響が真剣に受け止められることはなかったのです」と、プライネ氏は言う。

 ほとんど知られていないカメニ火山の過去を明かにするため、国際深海科学掘削計画(IODP)のメンバーがカルデラ内の異なる地点で海底を掘削し、土壌コアを採取した。

 すると、726年の噴火に由来する大量の灰と軽石が発見された。これにより、歴史記録が語るように、この噴火は確かに規模が大きく、深刻な影響をもたらしていたことが示された。

 3.1立方キロメートルもの噴出物とは想像を絶する。しかし、実際はそれよりもはるかに恐ろしい状況だった可能性がある。

「論文の見積もりは、カルデラ内に堆積した量しか分析していませんから、少ないほうだと思います」と、ヨー氏は指摘する。「ほかにも、大量の物質が火山から遠く離れた場所にまで達していたはずです」

次の噴火はどうなる?

 今回の研究は、カメニ火山が予想以上の破壊力を秘めていることを示唆している。同様の爆発的噴火が今起これば、膨大な量の灰と軽石が降り注ぐだけでなく、堆積した軽石でできた不安定な島が山体崩壊して津波が発生する恐れもあると、米オレゴン大学の火山学者キャシー・キャッシュマン氏は指摘する。なお、氏もこの研究には参加していない。

 サントリーニ島の火山は現在、24時間体制で厳重に監視されている。「少しでも不穏な動きがあれば、最初期の段階で検知され、警告が発せられるはずです」と、ヨー氏は言う。

 しかし、この論文が意味を持つのは、サントリーニ島だけにとどまらない。サントリーニ島は、現代の火山科学につながった重要な研究の場所の一つとされており、これまでにも詳しい調査が行われ、あらゆる細かい証拠が繰り返し分析されてきた。「それでもまだ驚くような発見が出てくるのです。私たちが毎日目にするこの火山は、まだ多くの秘密を隠し持っています」と、プライネ氏は言う。

 これほど研究し尽くされているサントリーニ島でさえそうなのであれば、世界中に存在するほかの火山、とりわけ海に沈んでいる火山はなおさらだ。時は迫っている。「監視されている海底火山はほとんどありません。これを変える必要があります」と、ヨー氏は警告する。

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↓岸田文雄総理は、一昨年末に突然、原発回帰を言い出し、この重要決定を国会で諮る事もなく閣議決定のみで進めている↓