派閥と政策集団の違いって?(C)日刊ゲンダイ
派閥と政策集団の違いって?(C)日刊ゲンダイ

《まったく反省していないな》《言っていることが支離滅裂すぎるだろう》


自民党の政治刷新本部(本部長・岸田文雄首相)が7日に党本部で示した改革案に対し、ネット上で批判の声が拡散されている。


派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受けて発足した同本部。改革案では、会計責任者の逮捕・起訴時や有罪判決が確定した場合、議員に重い処分を科す党内ルールを新設することや、議員本人が逮捕・起訴された場合の処分も厳格化したのだが、《所詮はお手盛りの党内ルール》《時間稼ぎは自民党のお家芸》といった冷ややかな見方が少なくない。


「旧来の派閥」の存続・新設を禁止する一方、「政策集団」の存在が容認されたことについても、SNS上では《今までは政策集団じゃなかったってことを認めたわけ?》《つまり、これまでの派閥はカネ集めの集団で、さらにそのカネを隠すよう指示していた。こういう集団を世の中では反社会的組織というのだ》などとツッコミのオンパレードなのだ。


■子供でも分かる「当たり前のこと」を今さら強調されても…


無理もないだろう。岸田首相に次ぐ刷新本部ナンバー2の本部長代行である茂木敏充幹事長(68)は、自身が率いる「茂木派」(平成研究会)を存続させたまま。そして茂木氏自身もまた、収支報告の記載が厳格な資金管理団体「茂木敏充政策研究会」から、公開基準の緩い別団体「茂木敏充後援会総連合会」にカネを寄付し、使途を分かりにくくさせる“マネーロンダンリング”の手法で裏金を作っていたのではないかと指摘されているのだ。


この状況で「政策集団です」と言われて「なるほど」と信用する市民、国民は果たしているのだろうか。


岸田首相が刷新本部で強調した「特権意識を是正し政治家も責任を取る。こうした改革を進めていかなければならない」との挨拶に対する反応にも辛辣な意見が目立つようだ。


《特権意識を持っていたわけね。そして問題が発覚しても責任を取らないことも自覚している。最悪じゃん》


《子供でも分かる「当たり前のこと」を今さら強調されてもな。この人たちが日本を動かしていると思うと最悪な気分になる》


どうやら改革案は世論の怒りの火に油を注ぐ結果となっているようだ。

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↓悪の安倍派五奉行↓