マイナンバー括(くく)りつけを呼び掛ける前に情報漏洩しない仕組みを検討すべきだ! | 春の兆し

マイナンバー括(くく)りつけを呼び掛ける前に情報漏洩しない仕組みを検討すべきだ!

先日、NTT西日本の社長が辞任した。

NTT西日本の子会社で個人情報約928万件を不正に持ち出した問題(この派遣社員は逮捕された)の責任を取ったのだ。

一旦、漏れた情報は回収が難しい。
しかも悪用される事も多々ある。
漏らした方もこの928万件の個人情報を業者に渡して報酬をもらっているから、受け取った業者も転売したり様々な事に使うのだろう!

この個人情報を漏洩したNTT西日本の子会社、ビジネスソリューションも地方自治体から請け負っていた業務に関わる個人情報をまで漏らしたと言うからこれも深刻だ。

しかもこの自治体から業務を請け負っていたNTT西日本本体は、この業務を孫請のビジネスソリューションに再委託していた事を委託元の自治体に伝えていなかったと言うからNTT西日本は二重の意味で悪質だ。

928万件と言う漏らした個人情報の多さに加えて、この委託業務を孫請に出していたことを委託元に知らせていないと言う、ICTカンパニーとかITリテラシーの日本の先導役をアピールしているNTTがこの様(ざま)では、日本のデジタル化のレベルが低いのも納得できる。

ましてや、河野デジタル担当大臣がマイナンバー、マイナンバーと呼び掛けているのも虚しく聞こえてしまう。

総務相はデジタル化推進や各システムのマイナンバー括(くく)りつけを呼び掛ける前に足元を見つめ直すべきだ❗

↓ITmedeaが報じた↓
NTT西のずさんな情報管理体質 社長辞任も信頼回復の道のり険し

NTT西日本の子会社で勤務していた元派遣社員が、個人情報約928万件を不正に持ち出した問題は、親会社であるNTT西の森林正彰社長の辞任という事態にまで発展した。ただNTT西グループは現在も、情報流出の被害を受けた顧客との間で損害賠償などの交渉を続けている。


NTT西日本の子会社で勤務していた元派遣社員が、個人情報約928万件を不正に持ち出した問題は、親会社であるNTT西の森林正彰社長の辞任という事態にまで発展した。ただNTT西グループは現在も、情報流出の被害を受けた顧客との間で損害賠償などの交渉を続けている。会見では、グループ内の情報セキュリティーに対する意識の甘さが次々と露呈し、利用者からの信頼回復の道すじは、容易には見いだせない。

 「(顧客情報を扱う)責任者の約3割は、情報の管理が不十分な形でなされていると思っている」「それでも、全体の約2割は、不正な情報流出は起こりえないと考えていた」

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会見するNTT西日本の森林正彰社長(右から2人目)ら=29日午後、大阪市都島区(山田耕一撮影)

 会見で公表されたNTT西がグループ全体を対象に行った緊急アンケートの内容は、グループ内における情報セキュリティーへの認識の甘さを鮮明に浮かび上がらせた。

2022年6月に就任したばかりの森林社長は、過去10年間も続いてきたという今回の情報流出の責任を取る形で辞任する。しかし、今回浮き彫りになった、日本を代表する通信会社の中核であるNTT西のずさんさは、役員の退任だけで解決に至るものでは決してない。

 会見では、22年4月に顧客から情報流出の可能性が指摘されたとき、「子会社の4人の社員によって調査が行われたが、いくつもの虚偽回答を行っていた」(同席した弁護士)実態も明らかにされた。

 森林氏は、この時点で問題を把握できなかったことを「本当に悔やまれる」と語ったが、嘘をついて不正を隠そうとする悪質さは、根深いものを感じさせる。

 NTTグループは、2025年大阪・関西万博で通信インフラなどを担う予定で、NTT西はその中心的な役割を担う。今回の問題は、そのような取り組みに対しても、強い疑念を招きかねない。(黒川信雄)

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↓日テレnewsより↓

元派遣社員が10年近く“不正”持ち出し 約900万件の個人情報…一部は「名簿業者」に NTT西日本子会社