公安のことは警察にとってアンタッチャブル!? | 春の兆し

公安のことは警察にとってアンタッチャブル!?

警察組織における警察と公安の闇を示す広島県警の事例が弁護士ドットコムニュースで報じられた。

広島県警福山署において公安部のカラ出張が広島県警監察監室に匿名の投書があり、これをきっかけにカラ出張に関わっていた公安の警察官が警察本部に公益通報(内部告発)して自身は退職したと言うものだ。

この事件で特出すべきは、
上司の「カラ出張命令」は逆らえなかったと言うことだ。
そうして、もう一点、不正に関わって内部告発した本人は、送検されなかったと言うことだ。
この件に関して記事は、
警察内部では刑事系と公安系で組織のまとまりが異なる点を紹介した上で、「公安のことは警察にとってアンタッチャブルになっている。」と指摘している!

この事件に関して思い出されるのは昨年、文春が報道した一連の木原誠二事件だ。

2006年4月に木原誠二の妻X子の元夫、安田種夫さんの不審死事件が起こり、所轄の警視庁大塚署は「致死量の覚醒剤摂取による自殺」とした。遺族の合意が得られないために未解決事件とされた。
X子及びX子の父親(警視庁公安の警察官だと言われている)の犯行が疑われたが、警視庁は身内の犯行を隠すために自殺と見なした疑いがある。

そうして、
2018年 大塚署の女性刑事が未解決事件を整理している中で、この安田種夫さんの不審死に疑問を抱き、再捜査が始まった。X子は再婚して木原誠二の妻となっていた。
半年以上の内定捜査の結果、殺人の可能性が高くなり、10/9に警視庁は裁判所からX子及びX子の父親を重要参考人として捜索差押え許可証をとって本格的な捜索が開始された。
ところが、2週間後の臨時国会の始まる前日に捜査は突然、異様に終了させられた。
X子が捜査を終えて帰るタクシー内で木原誠二が「俺が手を回しておいたから心配すんな・・・」の映像と音声がドライブレコーダーに残されていると言う。

正に警察内の閉鎖性(刑事部門と公安部門の連携がない)、及び木原誠二事件に関しては、木原誠二自身が自民党幹部(情報調査局長)として、当時の栗生俊一警察庁長官にまで政治的圧力をかけて捜査を異様に終了させたのではないかと疑われている。
栗生俊一は後に岸田内閣において木原誠二と共に官房副長官に就任している。

ここには警察公安の闇だけでなく内閣における官僚OBのトップ、官房副長官(内閣人事局長、二代に渡り警察OBがついている)を通じて政権との癒着の問題が長年指摘されている❗

↓弁護士ドットコムニュースより↓

広島県警の不正経理「上司の命令にノーはない」元警官の実名告発までの葛藤 「公安に相当の闇がある」弁護士も指摘

弁護士ドットコムニュース

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広島県警の不正経理「上司の命令にノーはない」元警官の実名告発までの葛藤 「公安に相当の闇がある」弁護士も指摘
広島県警の不正経理を告発した経緯を話す元警察官の粟根康智さん(2月26日、東京都渋谷区で、弁護士ドットコムニュース撮影)

広島県警の不正経理事件を告発した元警察官、粟根康智(あわね・やすとも)さん(44)が2月26日夜、東京都渋谷区で開かれたイベントに登壇し、事件の全容が解明されていないことについて「このまま事件が終わると(金がどう使われたのかは)本当に闇の中です」と強い危機感を示した。

イベントは調査報道やノンフィクションを配信している「SlowNews(スローニュース)」が主催。この事件を最初に報じた調査報道グループ「フロントラインプレス」の代表で東京都市大学教授の高田昌幸さんが聞き手となる形で、粟根さんが告発に至った経緯や現在の心境を明らかにした。

上司からカラ出張の指示「現場に来なくていい」

フロントラインプレスがSlowNews上で報じた記事などによると、公安を担当する警察官だった粟根さんは、広島県警の福山市内の警察署に勤務していた2019年、別の捜査員が捜査協力者に接触する場面を確認するために必要な出張をしたふり(カラ出張)をするように上司から指示を受けたという。

公安部門では元々、協力者と接触する捜査員とは別の捜査員が接触の現場を確認してその状況を県警本部に報告することになっていた。しかし、粟根さんは上司から「朝も早いし、体制も弱くなるから現場には来なくてよい。エアーでよい」「本部報告用の実績はいるから出張願は出しておけ」などと言われ、2020年までカラ出張を複数回繰り返し、実際にあとで粟根さん個人の口座に旅費が支給されたという。

こうしたカラ出張について、粟根さんは当初、「警察には上司の命令にノー(と言える選択)はない。どういう仕打ちにあうだろうかと考えてとりあえず黙っていた方がいいんじゃないかと思った」。

しかしその後、広島県警の監察官室にカラ出張に関する匿名の投書が寄せられたことや、上司から「しゃべったら首になる。黙っていたらバレない」と言われたことなどから、自身が不正に加担したことを見過ごせないと考え、2022年3月に県警本部に公益通報(内部告発)し同年3月末に退職した。

イベントで粟根さんは「半年以上寝れない日が続いた」と当時を振り返り、「警察官は子どもの時からの憧れだった。その警察官が法を犯した時点でアウト。警察官がそんなことをしたら誰が何を信じるのか」と告発を決断した心境を語った。

●代理人弁護士「組織として対応できないのは公安の中に闇がある」

告発後、広島県警は2023年12月、不正経理に警部ら5人が関与したとする一方、うち3人を懲戒処分するとともに、詐欺と虚偽公文書作成・行使の疑いで書類送検した。広島地検は3人を不起訴としたが、ここに粟根さんは含まれなかった。

一連の問題では、捜査員が協力者に渡すことがあるという捜査費の使い道がどうなっていたのかも明らかになっておらず、粟根さんは会場に集まった参加者に「事件は全く一件落着していない」と強調した。

イベントの途中、粟根さんの代理人を務める清水勉弁護士も登壇。不正に関わった粟根さんを広島県警が送検しなかったことについて、警察内部では刑事系と公安系で組織のまとまりが異なる点を紹介した上で、「公安のことは警察にとってアンタッチャブルになっていて、それが今回の捜査費の問題で表沙汰になると全国の公安の問題が出てきてしまうので、動かしにくいのかなという印象を持っている。今回の捜査費の不正経理は金額的には小さく、普通は隠す必要がない。しかし、これに組織として対応できないということは公安に相当の闇があると理解をして良いと思う」と述べた。

弁護士ドットコムニュース編集部

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