4億円の馬毛島(まげじま)を160億円で買取の闇 | 春の兆し

4億円の馬毛島(まげじま)を160億円で買取の闇

4億円の馬毛島を160億円で買取った国(防衛省)。

その馬毛島を法外な税金を使って取得した裏には、島の持ち主 立石建設と菅義偉首相(当時)、加藤勝信官房長官の間にある防衛利権がある❗

南日本新聞が馬毛島取得後の基地建設費高騰を報じた。

↓南日本新聞が報じた↓
馬毛島自衛隊基地整備がますます加速 防衛省、補正予算に2684億円計上 総額もうすぐ1兆円に
 2023/11/11 08:25
自衛隊基地建設が始まった馬毛島。画面奥は種子島本島=西之表市の馬毛島(本社チャーター機から撮影)
自衛隊基地建設が始まった馬毛島。画面奥は種子島本島=西之表市の馬毛島(本社チャーター機から撮影)
       




 防衛省は10日、2023年度補正予算案に防衛力や災害対処能力の強化に向け総額8130億円を計上したと発表した。鹿児島県西之表市馬毛島への米軍機訓練移転を伴う自衛隊基地整備には歳出ベースで2684億円を充て、係留施設や滑走路などの整備を加速させる。
馬毛島整備は米軍再編関連(3169億円)の大半を占めた。契約ベースでは839億円で、環境調査や詳細検討なども含む12年度からの予算を積み上げると計8519億円に達した。24年度予算では一層の上積みも予想され、1兆円が間近に迫っている。
同省によると、工事の進ちょくに応じ年度内の支出分が増えたほか、人件費や資材単価の高騰で当初予算の見込みより上振れた。基地の早期整備に向け、資機材の輸送力を強化するため船を追加投入する経費にも充てる。
防衛省が8月に発表した24年度予算概算要求では、馬毛島内で最新鋭ステルス戦闘機F35Bの訓練施設整備を進めるため約64億円を計上した。
馬毛島の場所を地図で確認
↑↑↑
以上は馬毛島を所得後の基地建設における建設費高騰の話だ。
以下は馬毛島利権を創出した当時の菅義偉首相と加藤勝信官房長官の暗躍だ。
菅義偉内閣
(2020年(令和2年)9月16日~2021年(令和3年)10月4日)
↓菅義偉の暗躍を告発するジャーナリスト西谷文和さんの記事
霞が関では今、彼はスガーリンと呼ばれているそうだ。恐怖人事と裏金を使って最高権力の座に上り詰めた菅義偉。警察庁出身の杉田和博官房副長官と北村滋国家安全保障局長が政治家や官僚、学者たちのプライバシーを徹底的に調べ上げて、政権に批判的な人物を脅迫し、従順な人物にはポストを与えて、イエスマンばかりで固めた菅義偉。ジョージオーウェルの「1984年」には、ウソを真実であるかのように「修正」していく「真理省」の話が出てくるが、8年も続いているアベスガ政治の中で、霞ヶ関全体が「真理省」になったかのようだ。

スガーリンはかつて「鉄壁のガースー」と呼ばれていた。なぜか?これは、多分に官房長官時代の映像が原因だ。パンケーキを食べさせている番記者たちに囲まれ、質問は事前に把握し、答弁はあらかじめ用意されている。そして「更問い(さら問い)」が禁止されていた。「更問い」とは「さらに問う」こと。「その指摘は当たりません」と言い放つスガに対して、「なぜ当たらないのですか?」。重ねて質問ができないシステムになってい
たのである。こんな映像が7年8ヶ月も流された結果、虚構の「鉄壁イメージ」が醸成された。

総理になってその仮面が一気に剥がれた。国会は記者会見とは違う。その一挙手一投足が報道されてしまう。ASEANをアルゼンチンと言い、福岡県を静岡県と間違えるスガ。二階の利権で始めたGOTOトラベルを止められずに、感染爆発を招いたスガ。自分の息子を「バンドを辞めてプラプラしてたから」と秘書官にするスガ。

なんや、こんなポンコツな人物やったんかいな。国民の支持が急速にしぼんでいき、発足当初65%程度の支持率は30%に半減した。ポンコツ総理スガーリンがここまで出世できたのはカネの力だ。「しんぶん赤旗」の調べによると、スガは官房長官時代、内閣官房機密費95億円余の内、領収証のいらない「つかみ金」として約86億円、1日に307万円を2822日間、使い切っていたという。もちろんこれは税金だ。人はカネに弱い。1日307万円もあれば、多くの人物を籠絡できる。自民党からのカネ1億5千万円をばら撒き、妻案里を当選させた河井克行は、さしずめミニ・スガーリンだ。本物のスガーリンはその57倍、86億円を使って、自分のお友達やヒラメ官僚、ヒラメジャーナリストを囲い込んできた。連日テレビに出てくるスシローをはじめとして、御用ジャーナリストが必死にスガーリンを支えようとしているが、ポンコツはポンコツでしかない。今後も馬脚を現していくだろう。



私は「モリカケ桜」の次に馬毛島問題が爆発すれば、この内閣は倒れると考えている。鹿児島県種子島沖に浮かぶ無人島、馬毛島。ここに米軍のタッチアンドゴー訓練用の基地が建設されようとしている。空母の甲板は300メートルしかなくF35などの戦闘機は、急減速、急発進の離着陸訓練が必須。何しろマッハで飛ぶ戦闘機をわずか300メートルで着艦させるのだ。空母には戦闘機を止めるためのワイヤーが張られていて、離陸時には背中を押す装置まで付いている。訓練は主に夜間。イラクやアフガンへの空爆は主に夜間に行われるためだ。現在は小笠原諸島の硫黄島で行われている訓練を、種子島からわずか10キロの馬毛島で行うというのだ。戦闘機は45キロで旋回しながら着艦する。おそらく種子島の人々は眠れないだろう。

馬毛島は周囲わずか8平方キロの平坦な島で70年代、大規模レジャー施設を作ろうとした平和相互銀行が島の買収に着手する。土地買収目的はレジャー施設から石油備蓄基地建設になり、追い出されるような形で人々が離島。80年、馬毛島は無人島になる。石油基地の誘致合戦に敗れた後、平和相互銀行は右翼の人物を使って自民党に金をばらまき、自衛隊レーダー基地を誘致するがこれも失敗。95年、平和相互銀行に代わって立石建設(株)が島の買収を進める。立石建設は豊かな森を伐採し、島を十字に切り裂く2本の滑走路を建設する。島は沖縄・普天間基地の移転候補地(辺野古に決定)になり、最終的に米軍の訓練基地候補になったわけだ。

2011年に2プラス2で、馬毛島が正式に基地候補に指定されてから、防衛省と立石建設の間で売買交渉が始まった。当初、防衛省が提示したのは45億円、立石建設側は約400億円だったとされる。この後水面下で交渉が続いたようだが、ここで交渉を仲介したのがリッチハーベストという不動産会社。このリッチ社は故加藤六月代議士と旧知の仲で、六月氏の女婿が現在の加藤勝信官房長官。立石建設はこのリッチ社に借金があったようで、自社ビルに根抵当権をつけられている。つまり立石側は馬毛島を「何としても高値で売らねばならない」事情があった。リッチ社と防衛省、6政府要人の面談記録によると18年10月から12月にかけて加藤官房長官は4回面談し、スガの懐刀とされる和泉洋人秘書官とも3回会っている。交渉がこじれる中で防衛省は「いくら吊り上げられても100億円以上は無理」との態度だったようだが、この面談から1ヶ月後に事態が動く。19年1月、防衛省はこの島を160億円で買い取ることになったのだ。

これは「逆森友事件」だ。森友問題は、あの国有地にゴミが埋まっているという「ストーリー」を作って、9億円の土地を約8億円も値引きした。馬毛島は「滑走路があるから」と値を吊り上げたが、こちらも「ストーリー」で、あの滑走路は舗装されておらず、風向きを考慮していないので、タッチアンドゴー訓練はできない。なので既存の滑走路を撤去して新たな2本を建設しなければならない。

そして森友の背後にはアベ、アッキーの影があり、馬毛島の背後には加藤、スガの影がある。

そして問題の160億円だが、これはなんと沖縄・辺野古基地の建設費を流用して支払われている。種子島の西之表市は「辺野古は米軍基地。馬毛島は自衛隊の基地。根本的に用途が異なるので、馬毛島の予算は新規に計上すべきではないか」と質問した。防衛省の回答。「この土地の取得費は予算の『目と目』の流用なので、問題ない」。予算には款・項・目・説などがある。その目と目の間なのでOKって、こんな理屈が通るのなら、国会なんて要らない。全て「アベ・スガの言う通り」「審議なしで実行する」ということになる。

沖縄の人々がずっと反対の民意を示す辺野古新基地建設。美しい海を汚して、埋めても埋めても沈んでいく膨大な建設費。その一部を姑息な手段で、馬毛島の環境破壊に使おうとし、さらにはその決定方法が秘密になっている。これは2重3重の国民に対する裏切りである。

私は防衛省に対し、情報公開請求をかけた。それは①馬毛島を45億円とした不動産鑑定書。②その45億円が160億円で売買された経過がわかる、防衛省と立石建設、リッチ社との間の面談記録、である。3月22日に回答があった。それは①の鑑定書は部分開示、②の交渉記録は不開示だった。肝心の交渉記録が全面不開示。予想されていたとはいえ、これでは全く事実経過がわからない。財務省や総務省、文科省の中には「面従腹背」の官僚たちがいて、モリカケ桜、総務省接待問題などで、こっそり内部情報をリークした人たちがいた。馬毛島はもともと4億円で買収されたと言われている。それが45億円になり160億円になった。国民の税金160億円を使って自然あふれる島を基地にしようとしているのである。スガーリンの恐怖政治の下ではあるが、防衛省内部からの勇気ある告発がないと、真相が明らかにならないのだろう。本当にこんな国でいいのだろうか?(本文は敬称略)
↓悪の限りを尽くした安倍・菅↓
↓左下に加藤勝信 元官房長官↓
↓中央が和泉洋人、現大阪府市特別顧問、まちづくり、万博担当↓

↓菅義偉↓

↓菅義偉のバカ息子、菅正剛 総理秘書官→その後、東北新社へ天下りしてBS割当て(現STARチャンネル)で郵政幹部接待↓