美容院で髪を切ったとき、

10何年ぶりに前髪をつくってもらいました。

 

 

職場では今はまだマスクをしているので、

顔の半分の一部分が少し変わっただけで

園児たちは「誰?」という顔をします。

 

ただ、私が担当している、

0と1歳児クラスの子達は

はじめこそ、じっとこちらの顔を凝視して、

何かが違うことを敏感に察知していますが、

すぐに「ま、いっか」という風に

いつもの日常に戻ってしまいました。

 

 

そんな中、2歳児クラスの子たちの反応が

印象に残りました。

 

基本、2歳児クラスには

人手が足りないヘルプのときにしか入らず、

たまたま前髪をつくった翌日に

2歳児クラスに行くことになりました。

 

いつもでしたら、

2歳児クラスの子たちは、

私が彼らの輪の中に入ると、

彼らが0、1歳児のときに

ずっと一緒に過ごしていたこともあって

「せんせぇ〜ラブラブ

と、ハグをしに駆け寄ってきてくれます。

 

 

しかし、その日は違いました。

 

やはり2歳児ともなれば、

脳が発達してきていて、

混乱したようです。

 

前髪をつくった私が側に寄っても、

誰も抱きついてこず、

座った私の前で、6人ほどの子たちが、

距離をとりながら、行ったり来たり。

 

チラチラこちらをみながらも

(違う人かもしれない…)

と、どうしても確信がもてないようで、

みんなで右に行ったり、

左に行ったり、

移動を繰り返していました。

 

 

そんなこんなでしばらくすると、

ある賢い一人の女の子が

「せんせ...」と言いながら

彼女自身の前髪を自分で触ったので、

「そう!先生、髪、チョキチョキしたよ」

と、私がパッと手で前髪をあげて、おでこを見せると、

「わぁ!せんせぇだ〜」

と、一斉に抱きついてきたときの

幸福感はMAXでしたラブ

 

 

 

 

 

 

 

チューリップ黄アメトピ掲載記事チューリップ黄

 十年 <認知症とは>