​​​​​​今日、前職のことを

ふと思い出しました。
 
 
以前、私は英会話教室で子供達に
英語を教える仕事をしていました。
 
その日の授業のテーマが
「友人に何歳か尋ねましょう」
というものでしたので、
生徒同士が互いに質問し合う
時間を設けて授業を進めていました。
 
突然、一人の女の子が
生徒にではなく私に対して
歳を尋ねてきました。
私が「何歳だと思うか」と逆に
質問すると彼女は笑いながら
「わからない」と答えました。
 
このような質問に対しては
いつでも答えられるように
決まった答えを用意していて
その時も空かさず、
「I'm seventeen(17歳だよ)」
と胸を張って答えました。
 
その後に、小さな声で
「永遠に」
と付け加えることを忘れずに。
 
そのクラスにいたのは
高学年の子達だったので、
すぐに私の言っていることが分かり、
ニヤつきながら、
「seventeen、いや、seventy(70歳)
でしょっ」と揶揄ってきました。
 
クラスはとてもいい雰囲気で、
皆で笑い合いました。
 
一人の男子生徒を除いて。
 
その子は、「うむ」と低い声を一声出し、
自分の拳を顎に当てながら、
真剣な顔で呟きました。
 
 
「seventeen、つまり17歳か。
それなら僕とは6歳差なんだな」
 
 
彼の純粋さの前で、
私は心の汚れを恥じました。