アイムほど念入りに板金塗装をするショップは無い。全てが主が納得しなければ客に修めないのだから・・・。
 エピソードをひとつご紹介する。BMW静岡の責任者に彼のブレーンが就任した。ある時、技術の必要な車が入庫した。彼は即座にアイムにお願いしようと何と静岡から川崎まで運ばれて来た。
 板金塗装を施し出来上がりの車を3時間かけて積載車を主自ら運転して静岡BMWに納車に言った。店に到着すると同時に責任者から降ろす前に板金塗装した箇所の仕上がりを確認した。その時責任者が主に ちょっと仕上がり良くないんじゃないと告げた。
 すると主は理由も聞かずに、わかりました。申し訳ありません。と一言平然とあやまりまた車を川崎の工場まで持ち帰ってしまった。彼はほんものの職人だ。魂注いで車の板金塗装をしている。
 お客さまが満足行かないのならば、満足行く様に仕上げるのが仕事だと彼は言う。こんな頑固な主なので仕上がりは凄い。
 レストアはやりたくないと言っているが常にレストアしている。1台仕上げるのに1~2年かかる。

 ポルシェに話は移るが、暫く外車に乗らず私は足にスズキ スイフトを乗っている。リースで毎年新車に乗り継いでいる。車の色を私が決めるのだが、シルバー、赤メタ、白、シルバーブルー、シルバーと今まで乗った。次回は黒メタリックにしようかと思っている。あと半年先の乗り換えの時期に!

 数ヶ月前に私の高校からの親友S石に再会した。前回お会いしたのが8年前だった。彼は高校時代より運動神経が抜群で何をやらせてもセミプロの領域までは直ぐに到達してしまう。ボーリング、スキー、ゴルフ、は兎に角プロだ。今は射撃に夢中だ。車の運転も巧い。
 再会した時に驚いたことを伺った。彼の親父が82才でポルシェの新車を買って四国に巡礼の旅にポルシェで行っていると・・・。
 私は耳を疑った。彼の親父さんは私が出会った時からずーっとクラウンを乗っていた。82才の老人が浜田山のポルシェに行きポルシェ911をオーダーしたのだ。驚いた。
 納車されたので四国88ヶ所を巡礼に行ったのだと!凄い男だ。親父さんは四国愛媛の生まれ。陸軍士官学校を卒業後陸軍大尉として第二次世界大戦に参加。終戦を迎える。戦争が終わると呉服屋を営む。私の親友は呉服屋を継がなかった為に、親父さんは呉服屋を廃業。82才にしてポルシェを購入走りを楽しんでいた。
 
 確か99年の水冷ポルシェ この頃のポルシェは良く故障した。996シリーズ 1997年からポルシェは水冷にした。ポルシェ博士がフォルクスワーゲンを作り、ポルシェ356を作り、ポルシェ911を作って来たのだ。空冷で砂漠の中でも水なしで走れる車を売にしていたあのポルシェが1997年水冷ポルシェを・・・。なんという馬鹿げたことを!!!
ポルシェは終わった。
 ポルシェも遂にトヨタになってしまった。
墓場でポルシェ博士は泣いているだろう。
水冷ポルシェなんてポルシェと言えない。
発売したがクレームだらけ。996シリーズは最悪期のポルシェだ。 ポルシェは964シリーズで終わりだと言っているマニアが多数いる。
 
 narrowポルシェが73年で生産終了。あの名車73年カレラがnarrow最後の車。今でも2000万円はする。74年から89年まで911シリーズ。最後の89ターボは5速ミッションを搭載してポルシェ最後のターボと発表、私も50台平行輸入したのだが89年正月明けドイツマルクが市場最高値143円になった日に私は500000マルク5台ターボの決済をしている。
 1台1430万で買っている。今でも89ターボは1000万はするだろう。78年ターボから3、3リッター 11年間4速ミッションだった。最後の車に何と5速ミッションを搭載。50台の車は予約で全て売り切った。



 つづく・・・