長野旅行3週間前の事。

ある朝私は目覚めて、起き上がる時に、左脚の太腿の付け根から足先にかけての痛みと痺れを感じたのです。

以前も同じ様な痛みがあった為、その時買って持っていた腰痛バンドをタンスの奥から引っ張り出し、つけてしばらく様子を見ることにしました。

プーちゃんにはLINEメールで報告し、いつも通り透析をしに歩いて病院へ通っていました。

ところが、数日後その痛みと痺れがひどくなり、数メートル歩くのがやっとで、5分程座って休むと痛みが和らぎ、歩くとまた痛むということを繰り返していました。

私はかなり焦りました。
今回の旅行はプーちゃんの憧れでもある電車での旅行です。しかも、予約困難なレストラン列車での旅行の為、いつもより楽しみにしています。

私は当日までにこの痛みを少しでもなくし、楽しく旅行したい!と決心し、プーちゃんにお休みをとってもらい整形外科にかかることにしました。

何かの病気で整形外科にかかったことのある方はお分かりだとお思いますが、どこの整形外科も高齢者でいっぱいです。特に朝ははっきりいって戦争です。

そのことを百も承知の私は、プーちゃんの運転で後部座席で横になったまま病院(整形外科)へ向かい、朝一番での受診の為受付開始の20分前に到着。
素早く受付を済ませ、診察開始まで駐車場の車の中で横になったままで過ごし、診察開始時間に待合室へ行きました。
それでも受付から40分後看護師さんの聴き取りを受けてレントゲン撮影をし、その10分後やっと医師の診察を受けることができました。

結果は
「う〜ん、レントゲンでは問題ない様ですね。」
医師は私の痺れの箇所を確認し、実際に少し押して感覚を確認しました。
「痛みが強い様ですし、レントゲンでは見えないところの可能性が高いので、MRI撮りましょう。予約して帰ってください。痛み止めは透析の病院でもらってるものがある様なのでそちらでかまいません。」
で終了。
つまり原因不明にて検査続行です。

私はただのヘルニア、つまりギックリ腰だと思っていたので違うかもと言われがっくりです。

2人とも無言のまま会計し、MRIの予約をして帰りました。

プーちゃんはいつもならこんな時には、「また体調のいい時に行けばいいから、今回はやめよう。キャンセルしよう?」と言う性格です。
でも、言わない。
「旅行どうする?」とも言わない。
ただ、「行ける?」とだけ。

私はプーちゃんの旅行への強い意志を感じ、「うん。」と言うのが精一杯でした。